【解説】マルクス+エンゲルス『続・資本論』(まんがで読破)|結論|感想|読み方

続・資本論 まんがで読破バージョン

まさに

チーズ工場、その後

ロビンの経営するチーズ工場は順調だったが1つだけ気がかりなことがあった。それは労働環境だった。ロビンはそれを改善するため〈新商品〉を開発に取り組んでいく!

資本主義社会の経済を〈始まりから終わりまで〉俯瞰的に見ることができました。

よーいち
僕は【まんがで読破】の大ファンで、全139冊読んでいます。

今回はその中から『続・資本論』を簡単5分でご紹介します。

結論

この本が教えてくれるのは、資本主義社会の問題点です。

 

感想

『続・資本論』との出会い

【まんがで読破】の『資本論』を読み、資本主義社会がなんとなく分かってきました。

では、僕たちはこれからどうすればいいのでしょう?

もう少し資本主義について、経済について学びたいと思いました。

 

簡単あらすじ

まず冒頭では、お金の成り立ちについてが書かれています。

——物々交換の時代

[綿]1枚を持っている男が[魚]4匹と交換しに行きます。

物々交換

しかし、[魚]を持っている人は[綿]は間に合っているので、[麦]1袋か[油]1リットルか[茶葉]200グラムだったら交換してもいいと言います。

男は村長の家に行き、[麦]を譲ってもらうよう頼みました。

村長は自分の労働時間から考えて、それに見合った〈価値〉を提示します。

その後、村長は主食の[麦]を基準を取り決め、村人たちに物々交換をしやすくしました。

……しかし、交換のたびに[麦]を持ち運ぶのは大変!——ということで、少量でも高価な[金]が使われるようになりました。

村が発展していくのうち、[金]の重さを量る手間を省くために[貨幣]を作りました。

そして物々交換の意識がなくなっていき、[貨幣]を払って商品を買うという意識に変わっていきます。

[貨幣]の材質はもはや金である必要はなくなり、鉛を混ぜて作られるようになりました。さらに便利な[証書]や[紙幣]が登場しました。

貨幣

この貨幣こそが人間や商品の価値を決定する——まるで神のようにふるまい始めるのです。

 

経営者の懸念

〈ロビン〉のチーズ工場は順調でした。

しかし、ロビンは労働者に労賃以上の商品を作らせていることに罪悪感を抱いていました。

投資家〈ダニエル〉は言います。「まず僕らには資本がある。が……彼らにはない。彼らにあるのは2つの自由。それは——」

労働者の2つの自由

(1)自分の意思で働く自由

(2)働く仕事を選べる自由

〈ダニエル〉は不正に労働者を働かせて利益を得ているのではないからいいんだと言います。

 

資本家が利益を生み出す仕組み

まず一日の労働者の労賃を1ゴールドとします。

商品を作る機械を20ゴールドで購入し、耐用回数が4回の場合、商品1個あたり5ゴールドかかります。

さらに、商品1個あたりの原料費に4ゴールドかかるとします。

労働者を一日1ゴールド(試用期間は4時間労働)で雇います。

そうして、4時間で商品が1個出来上がりました。

出来上がった商品の価値は10ゴールド

しかし、これを売っても利益は0です。

数日後、試用期間は終わって通常の8時間労働に変わります。

今度は4時間で1個できた商品が8時間で2個出来上がりました。

剰余価値の図

……ということは、商品の価値は20ゴールド。しかし、労賃は1ゴールドのままなので1ゴールドが余る。

この1ゴールドが〈剰余じょうよ価値〉といいます。

こうやって資本家は、労働力と賃金の等価交換の原則を守りながらも〈剰余じょうよ価値〉を得ているのです。

機械はどう頑張っても性能以上に働いてはくれません。要するに〈剰余じょうよ価値〉は生まれません。

重要なのは、〈剰余じょうよ価値〉を増やせるのは人間の労働力だけだということです。

 

ロビンの改善策

〈ロビン〉は改善案として新商品の開発を提案します。

設備を最新式の物に入れ替え、労働力(コスト)を圧縮。それにより剰余価値を増やすというもの。

そして、市場を独占するために当社で新しい機械を開発すると言うのです。

それに当たって、〈ダニエル〉は『協業』と『分業』が必要だと言います。

●新事業に対して、他社と合併して資本の拡大する『協業』

●作業を細分化して単純化する『分業』

これらによって、年齢性別・経験不問で多くの労働者を雇用することができていいことづくめだとダニエルは言うのですが、果たしてそうなのでしょうか。

新開発の機械設備

[考察]お金って何なの?

貨幣制度、剰余価値、販売競争、失業、そして恐慌。ここまでして稼がなければならないお金って何なのだろう? と思いました。

お金の話をすると嫌がる人もいますが、そんなことを言う時代は終わりました。

ひと昔前だったら、同じ会社で定年まで働くのが正しい生き方だったかもしれないですが、今は働き方でさえ自由に選べる時代なのです。

人生は長い。

だから今知ることが大事だと思います。

そして、その知識をどう使うかをじっくり考えてみてはいかがでしょうか。

 

読み方

聞き慣れない言葉が出てくるので、一回読んでも理解しにくいかもしれません。

なので、最初は「へぇ〜、なるほどな」くらいの流し読みでいいと思います。

で、「自分で稼いでいきたいな」と思うようになったら、その時に読み返す。

そんな読み方でいいと思います。

1時間ほどで読めました。

 

最後に

まずは漫画で読むことをオススメしていますが、書籍で読むのもいいと思います。

書籍は、図書館や中古本など、たくさんあると思います。

ぜひ探してみてください。

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よーいち

高校中退→ニート→定時制高校卒業→フリーター→就職→うつ→休職→復職|うつになったのを機に読書にハマり、3000冊以上の本を読みまくる。40代が元気になる情報を発信しています。好きな漫画は『キングダム』です。^ ^

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