【解説】福本伸行『賭博黙示録カイジ』|結論|感想|読み方

お金

まさに

創作ギャンブルバトル

「金は命より重い……!」地獄を見た後、牙をむく。カイジは追い込まれて尚、博才を覚醒させる! 

よーいち
夢がない! やりたいことがない! 無気力で自堕落な生活! クズの中のクズ! そんな僕への劇薬となりました。

僕が大好きな漫画 『賭博黙示録カイジ』を簡単3分でご紹介します。

結論

この本が教えてくれるのは、やりたいことは動けば見つかるです。

 

感想

『カイジ』との出会い

「コレ、おもしろいで」と弟から勧められました。

タイトルは『カイジ』。人の名前でしょうか。

タイトルの前に〈賭博とばく黙示録もくしろく〉とあります。

「ギャンブル漫画か。つまらなさそうだな」

というのも、それまでのギャンブル漫画は最後は100%主人公が勝ってハッピーエンド、大抵がありきたりな展開だからです。

そもそも、ギャンブルなんてものにも興味はありませんでした。

でも、せっかく弟が勧めてきたので、とりあえず読んでみることにしました。……面白くなかったら読まなければいいしな、という気持ちで。

 

カイジの簡単あらすじ

1996年2月、東京に来て3年。正月が明けてから働いていない。しょぼい酒と 博奕ばくちの日々。

カイジの前に黒服、グラサンの壮年の男が現れます。明らかに普通の人とは違う……。

壮年の男は、カイジのかつてのバイト仲間が逃げたことで、その保証人だったカイジが〈385万の借金〉を背負うことになったと告げます。

コツコツ返すとなると約130ヶ月。……11年で完済。

「ふざけろっ ……俺は払わないぞ」

すると壮年の男は提案してきます。同じように借金返済に行き詰まった者だけを集めた、一夜限りのギャンブルクルーズを。

カイジは最初迷っていましたが結局、ギャンブル船・エルポワールへ乗り込みます。

——船内に入るとどんよりとした空気……。一攫千金のギャンブルといえば聞こえはいいが、負ければさらに借金が増える。

そうこうしていると、このギャンブルのマスターと称する〈利根川〉と名乗る初老の男が挨拶とこれから始まるギャンブルの説明を述べ始め——。

 

ギャンブルの種類

まず最初に行われたのが〈限定ジャンケン〉

グー・チョキ・パーの3種のカードを4枚ずつ、計12枚を持ち札としたジャンケン勝負です。

使用したカードは使い捨て。消費します。

例えば、グーを4枚使えばもうグーは使えなくなります。

次の勝負は、グーを欠いた残り8枚(チョキ4枚、パー4枚)で勝負することになります。

なので、後先を考えなければならなくなります。

もしも、これまでの勝負を誰かに見られていたとしたら周囲への警戒も必要となってきます。

単純と思われていたジャンケンが、いろんな駆け引きが生まれ、プレイヤーの中で交差します。

 

次に行われたのが、地上10mの〈人間競馬〉。それに勝ち抜いた者で行われた、地上74m。落ちれば即死の〈電流鉄骨渡り〉

市民、皇帝、奴隷の3種のカードを使った心理戦〈Eカード〉

これもただのギャンブルではありません。

一癖も二癖もあり、カイジは文字通り命を賭けます。お金が減った増えたの話では済みません。死人も出ます。

 

甘ったれに刺さる

カイジは大人になるまで何も努力してきませんでした。

僕も「だって夢なんてねぇーもん」と甘ったれたことを言って、勉強もしなかったし何かに挑戦することもしなかった。

だから、何も持たない人間になった。

知識もない。スキルもない。資格も免許もない。無知です。

こうなってしまうと、力を持った人間にいいように使われるのがオチです。

自分がとんでもない過ちを犯してきたことに気づいた時には遅すぎた。泣いても悔しがっても時間は戻ってこない。

力を持った者に安月給でコキ使われ、バカにされ、自分の無力さを痛感します。

——だから「何でもいいから動けよ!」なんです。

簿記でも、パソコンでも、絵でも、料理でも、ダンスでも、何でもいいから学んで覚えて、お金を稼ぐ力を身につけろよ!

自分が何が得意で何が苦手かぐらいは知っておかないと、やりたいことも見つからないはずです。

そのためには動かないと分からないのです。

今やってることが自分がやりたいことじゃなかったら別の事を始めればいいじゃないか。そうやってるうちに本当にやりたいことが分かってくるんだよ。

そう、20歳の自分に言ってやりたいです。

『賭博黙示録カイジ』は、そんな無気力な心に火をつけてくれます。

「今すぐ動け!」と。

 

読み方

『賭博黙示録カイジ』からカイジのギャンブル人生が始まります。

その次は『賭博破戒録カイジ』

『賭博堕天録カイジ』

『賭博堕天録カイジ 和也編』

『賭博堕天録カイジ ワン・ポーカー編』

『賭博堕天録カイジ 24億脱出編』と続きます。

タイトルは変わっていきますが、ストーリーは繋がっています。

ギャンブルの種類も多彩で、ほとんどがイカサマです。

裏を返せば、イカサマの仕組みさえ分かってしまえば必勝できるということ。

カイジは運否天賦うんぷてんぷに任せたりはしません。

頭を使ってギャンブルに勝つ。それがカイジの真骨頂しんこっちょうです。

 

最後に

原作コミック、スピンオフ、ガイドブック、小説や、アニメ、映画、たくさんあります。

ぜひ探してみてください。

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よーいち

高校中退→ニート→定時制高校卒業→フリーター→就職→うつ→休職→復職|うつになったのを機に読書にハマり、3000冊以上の本を読みまくる。40代が元気になる情報を発信しています。好きな漫画は『キングダム』です。^ ^

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