まさに
ヒトラー自叙伝
祖国のため、ドイツ人のため。わがナチス・ドイツは世界最強の国を目指す!
僕は【まんがで読破】の大ファンで、全139冊読んでいます。
今回はその中から『わが闘争』を簡単3分でご紹介します。
結論
この本が教えてくれるのは、人権です。
感想
『わが闘争』との出会い
ヒトラーには悪いイメージしかありませんでした。
しかし、多くの人を惹きつけ、政治に戦争に躍進する胆力は一体どこから湧いてくるのか、不思議でなりませんでした。
簡単あらすじ
1889年 オーストリア リンツ
〈アドルフ・ヒトラー〉は子供の頃、画家になることを夢見ていた平凡な少年でした。
しかし、数年後に父は亡くなり、母もガンで亡くしてしまいます。
天涯孤独となったヒトラーはウィーンで本格的に画家になる夢を追い始めますが、美術学校の試験に落ちて入ることはできませんでした。
夢敗れて金もなく宛てもなく、ホームレスたちがたむろする路地で、ヒトラーは自分と同じく画家を夢見ていた男と出会います。
彼は画家になるためにウィーンに来たが絵は売れず、所持金は尽き、持っていた物を質に入れているうちに今の生活におちぶれたと言います。男は「それもこれもすべてユダヤ人のせいだ」と恨み節を語るのでした。
その後、ヒトラーはユダヤ人について図書館で調べ尽くしました。
●ユダヤ人は生産能力が低い。
●ユダヤ人は金貸しによる利益で工場を所有し、財と権力を手にしていく。
●ユダヤ人はアーリア人(高貴で優れた人種であるドイツ人)との混血を作り、ドイツ社会に紛れていく。そして、いつの間にかドイツ人の支配者になり、やがてドイツ国の文化や国家を崩壊させていく。
ヒトラーは祖国を守るためにドイツに向かいます。
1914年 ドイツ ミュンヘン
オーストリアとセルビアの戦争が始まりました。
この時、ヒトラーは25歳。
そして第一次世界大戦が勃発します。イギリス・フランス・ロシアの連合国がドイツの連合国のオーストリアを攻撃しようとしていました。
ヒトラーはこれに出兵します。激しい戦いの中、奇跡的に生還しますが、ドイツは戦争に負けてしまいました。
ヴェルサイユ条約により、ヨーロッパの領土の一部と植民地を失い、さらに軍備は制限され、賠償金が課せられました。
ドイツはヨーロッパ各国から痛烈な罰を与えられたのです。
ドイツ ミュンヘン 軍司令部
ヒトラー 30歳
ある日、軍の上司から〈ドイツ労働者党〉という政治団体を調べるよう任務がくだりました。
建物内に入ると数十人がいて、皆ビールを飲んでみんな好き勝手ににしゃべっています。
——すると、1人の男性が台の上に乗り、叫ぶように言います。「バイエルンはドイツから独立し、オーストリアと連合すべきであります!」
ヒトラーはその発言に自分の意思を抑えられなかったのか、その男の前に歩いて行きます。
「我々はみな……ドイツ人だ。国民が国家を捨ててどこで平和に暮らせるというんだ?」そう言い残し、その場を後にします。
後日、ヒトラーは〈ドイツ労働者党〉から勧誘されます。
この出来事がヒトラーにとって人生の分岐点となったのです——。
ヒトラーの演説
ヒトラーが演説する内容はだいたいがこの3つです。↓
●ドイツ人は優れた人種だ
●ユダヤ人は敵だ
●私はドイツのために戦う
第一にヒトラーはドイツ人は価値のある人間であることを民衆に強調します。
そして、元凶はユダヤ人であるとした被害妄想的な社会情勢を語り、ドイツ対ユダヤ人という二項対立を提示し、民衆の闘争心を煽ります。
さらに、ヒトラー自分自身は”私はユダヤ人からドイツを守ために戦う!”と宣言するのです。
千年王国
ドイツ帝国が今後何千年も存続すること。
そのためには、純粋なドイツ人が団結すること。ユダヤ人を根絶やしにすることを宣言した。
ヒトラーは拳を振り上げ、鋭く右手を前へ掲げます。
読み方
ヒトラーの半生を1時間ほどでサクッと知ることが出来ました。
これを読む限り、ヒトラーは狂っています。ですが、狂っているだけではドイツの指導者になれるはずがありません。
なぜヒトラーは人を惹きつけるのか。
反面教師として読むか悪の教典として読むかは、読み手のあなた次第です。
最後に
まずは漫画で読むことをオススメしていますが、書籍で読むのもいいと思います。
書籍は、図書館や中古本など、たくさんあると思います。
ぜひ探してみてください。