【水戸黄門から学ぶ】エンタテイメント最強の要素:自分流にアレンジできます。

こんにちは、よーいちです。

高齢者の方が大好きな時代劇ドラマといえば『水戸黄門』ですね。

筆者も最近まで時代劇をちゃんと見たことがなかったのですが、観たら面白い面白い。めちゃくちゃ面白い。なんでこんなに面白いんだろうと思い、他の時代劇も観てみました。

すると、他の時代劇にはない要素があることが分かってきました。

その要素を知ることで、エンターテイメント(人を楽しませること)がなんたるかが理解でき、ポイントさえ押さえてしまえば、自分流にアレンジできるようになります。

ちなみに、実際に水戸黄門を観なくても、このブログを読むだけで十分に理解できる内容にしていますので、最後まで読んでみてください。5分で読めますよ。

 

■初心者に優しい

分かりやすいストーリーが最高の魅力です。

黄門様一行が日本国内を旅をして、その土地土地で起こる事件や問題を解決するという、お決まりのストーリー展開です。

一話完結で、主人公が変わらず、事件が毎回変わっていくので、最初から最後まで安心して観れます。もし仮に、一話、二話を見逃してしまっても、一話完結なので話についていけないなんてことはありません。

いつ観てもすぐに馴染めてしまうのも、水戸黄門の魅力ですね。

 

■価値が高い

水戸黄門は、格さんが「ここにおわすお方をどなたと心得る。恐れ多くも先の副将軍水戸光圀公にあらせられるぞ」と言う通り、(徳川家の)前の副将軍です。

”副”とはいえ、天下の大将軍様の所縁ゆかりの方ともなれば、偉いの尊いの、「そんなスゴい人のお話を観れるなんて、いいえ、観させていただけるなんて」と、観れること自体に有り難みがあるので、ご利益のような雰囲気すら感じてきます。

まるで神様は天皇を見ているような畏敬いけいの念が、観る者に高揚感こうようかんを抱かせ、視聴する価値を高めています。

 

■終始穏やか(殺伐としていない)

戦うのはいつも助さんと格さん。

黄門様は彼らの様子をじーっと見ているだけです。

強いて言えば、助さんと格さんに「やってしまいなさい!」と命令するぐらいで、基本、戦いません。まあ、黄門様はご老人なので戦うのは無理があるのですが、この”戦わない”ことが、ドラマをやわらかく観やすくしています。

戦うシーンや殺すシーンが苦手な人にとって、殺伐とした内容のものは観ていられません。高確率でチャンネルを変えます。事件が起きるのはいいとしても、人を痛めつけて解決するのは後味が悪く、どうしてもスッキリできないからです。

なので、水戸黄門のように殺伐としたシーンが短めなドラマは、最初から穏やかな気持ちで観ることでき、戦いが始まっても、すぐに止めてくれる黄門様に安心感を覚えるのです。

戦いがあるのに戦わない。これが水戸黄門が終始穏やかである要素です。

 

■スッキリ快感

それは言わずもがな、印籠を出すシーンです。

事件や問題が収拾つかなくなって、皆が暴れ出したいい頃合に黄門様が「もうこの辺でいいでしょう」と言うと、格さんが「しずまれ! しずまれぇい! この印籠いんろうが目に入らぬか!!」と徳川の家紋が入った印籠を出します。

印籠を目にした人は「えっ」「うっ」と言葉が詰まり、ただうろたえるばかりです。

こんなに爽快な瞬間は他にありません。これを見るために水戸黄門を観ていると言っても過言ではありません。さっきまで偉そうにしていた商人や高官が悔しそうに泣きそうになりながら頭を下げるのですから、つい「よっしゃ!」と声に出てしまいます。

視聴者にとって、日頃のストレスが解消される瞬間なのかも知れませんね。ああ、気持ちがいい。

 

■終わりなき旅

他の時代劇と一線を画す点が”旅”という要素です。

普通、ストーリーはどこかに向かって進んでいます。たとえば、町の平和。たとえば、目的地への到着。たとえば、復讐・決着。

進んでいるということはゴールがあり、ゴールにたどり着いた時点でストーリーは終わってしまいます。仮に終わらないようにするにしても、新たなストーリーを付け加えたり、設定や主人公を変えてしまうなど、路線を変更する必要が出てきてしまいます。

しかし、水戸黄門に限ってそれは必要ありせん。

なぜなら、水戸黄門のストーリーは”旅”なので、永遠に終わりが来ないからです。どこかに向かっている旅ならいざ知らず、観光目的(世直し)の旅ならば終わりはありません。

エンドレスで楽しめる。それが水戸黄門をずっと楽しめる、魅力がせない理由です。

 

■土地情報がわかる

水戸黄門では、その土地土地の情報を教えてくれます。

たとえば、姫山の姫路城は、城の外壁や瓦が白く、あたかも白い鷺に見えることから、人々から白鷺城しらさぎじょうと呼ばれている、とか。

他にも、日本の伝統芸や伝統工芸など、日本の文化や歴史も教えてくれるので、ちょっと賢くなったようなお得感があります。

そして、その文化に触れさせてくれる(映像で観れる)ので、歴史が苦手な人でもハードルを感じることなく視聴できるのもいいところですね。

 

☆水戸黄門のエンターテイメント最強要素 まとめ

・初心者に優しい (誰でも参加できる)

・価値が高い (意義・信頼がある)

・終始穏やか (安心感がある)

・スッキリ快感 (やってみて、良かったと思える)

・終わりなき旅 (いつまでも楽しめる)

・土地情報がわかる (学びがある)

この要素を自分流にアレンジすれば、多くの人から認められる作品になるでしょう。

老若男女、どんな人でも参加しやすく、価値(信頼)があって、安心感がある。最後はスッキリとして学びがあり、いつまでも楽しむことができる。多くの人に人気があるのがうなけます。

水戸黄門は[人はどうしてそれを観たいと思うのか]というエンターテイメントを追求した作品であると同時に、購買思考に共通した観念を示唆しさしているのではないかと、筆者は感じ取りました。

多くの人から長く愛されている作品には法則があります。プロが作った作品ですから何の考えもなしに作られたものではないことは、当然と言えばそうですが、改めて分析すると意図的に作り込まれた法則が明らかになって見えてきました。

「自分のエンターテイメントを作りたい」と考えているなら、万能力の高い『水戸黄門』を参考にしてみてはいかがでしょうか。

 

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よーいち

高校中退→ニート→定時制高校卒業→フリーター→就職→うつ→休職→復職|うつになったのを機に読書にハマり、3000冊以上の本を読みまくる。40代が元気になる情報を発信しています。好きな漫画は『キングダム』です。^ ^

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