こんにちは。よーいちです。
太宰治の『走れメロス』のように、信頼をテーマに書かれた小説がありますが、信頼をつかむ人もいれば、一瞬で失ってしまう人もいます。
この記事では、「信頼できる人と信頼できない人」を比べながら、信頼を獲得する方法を明らかにしていきます。
ちなみに、先に結論を言っておくと、最大の信頼は智力です。
10分ほどで読める内容にしているので、ぜひご覧になってください。
では、始めます。よろしくお願いいたします。
■信頼され「ない」10のこと
もくじ
(1)他者と比べる
「〇〇さんはしてくれた」「〇〇ではこうだった」など、他者とあなた、過去と現在を比較するのは、間接的に否定しているのと同じことです。
無意識に比較している人は要注意です。
言われた相手は(なんだよ、文句あんのか?)と怪訝な表情を浮かべていますよ。
否定されたら誰だっていい気はしません。
ハッキリ言って、比較は相当な悪口です。
今すぐやめる事をおすすめします。
(2)人の悪口を言う
その場にいない人の悪口は控えましょう。
仕事や作業の目的を達成するための課題点として言うのは前向きな姿勢が伺えますが、単純にストレス発散の為に言うのは悪意でしかありません。
あなたはスッキリするでしょう。でも、それを聞いている人は、いつか自分の悪口も言うだろうな、と想像します。
悪口を言う人に自分の本音を語る人はいないでしょう。
次第に孤独になってしまうのがオチです。
(3)冗談を言う
面白いからといって有る事無い事言って笑い話をした経験は誰にでもあると思います。
「みんなが大笑いして盛り上がってるのだからいいだろ。誰にも迷惑をかけてないし」と思っていたら大間違いです。
よく考えてみてください。
それが軽はずみで言った些細な冗談でも、傷ついている人も少なからずいるのです。
少数だったら言ってもOKなのでしょうか?
冗談は誰かを傷つける鋭利な刃物であることを心に留めておきましょう。
(4)ちょっと得しようとする
「ちょっとだけだから貸してよ」「ちょっとだけだからちょうだいよ」と、ちょっと得しようとするのは、相手にちょっと損をさせているのと同じ事です。
物事の大きさにもよるかと思いますが、される側は(ちょっとだけだったら自分でやれよ)と思っています。
昔、「タバコ1本くれ」と言って何人もの人からタバコをもらっている人がいましたが、それが数日続くようになると、その人の姿が見えた途端、みんなその場からスーッと離れるようになりました。
たかが10円程度の物でもこの有様です。
1円でも100万円でも、される側からしてみれば同じ、奪う行為です。
物事の大小に関わらず、相手にマイナスイメージを植え付ける行為である事を覚えておきましょう。
(5)媚びへつらう
『ドラえもん』の「スネ夫」と言えば分かりやすいでしょうか。
強い人には従順なフリをして、弱い人には横柄に振る舞う。
この行動原理は損得勘定によるものです。
媚びへつらう人は、利益が見込めなくなった瞬間、いとも簡単に裏切ります。結局は自分が1番好きなのです。
人は自分を顧みずに手を差し伸べてくれる人に安心を覚え、信頼を寄せるのです。
(6)人の話を最後まで聞かない
人の話を途中で遮るのはNGです。
仮にそれが正論だったとしても、相手に悪い印象を持たれます。
もしもあなたがされた側ならどう思いますか?
(この人、私の話を最後まで聞いてくれないんだ)と思いますよね。
最後まで話を聞いてくれない人にまた話をしようとは思いません。
人は自分を理解してもらいたくて話すのです。
だからその話が正しいか間違っているかは問題ではなく、あなたをよき理解者だと思って話してくれているのです。
それをカットインして遮るのですから信頼を失うのは当然といえるでしょう。
(7)そっけない返事をする
気の抜けた返事はダメダメです。
無視はもってのほかです。
された側は、(話を聞く気がないならもう話すのはよそう)(私と話したくないなら次からは話しかけないでおこう)と思います。
単純に声を張ればいいというものではありませんが、相手に話を理解しました、と意思表示を込めて返事をしましょう。
たった1つの返事だけで好印象を持たれます。
しかし、返事は基本であるがゆえに、できて当然と考えている人も多いので気をつけましょう。
(8)約束を破る
約束を守らない人と再び約束をしてもまた破るだろう、と思われてしまいます。
なぜ約束をするのか考えてみてください。
時間に遅れたり、しなければならないことをしなかったり、持ってこないといけない物を持って来なかったり、ルールを破ったり、秘密を暴露したり、、、。
どれも大事なことばかりです。
(9)嘘をつく
言うまでもなく、嘘はいけません。
人を欺いているのですから、何らかの罰を与えられても文句は言えません。
それに、嘘はいつか必ずバレる、非常ににリスクが高い行為です。
自分の口から発する嘘は99%故意なので、約束を破ったとき以上に信頼を失いますし、「なんで嘘なんかつくんだ?」と、人格も疑われかねません。
良い嘘というものもあるようですが、そんな嘘をつく機会は人生に数えるほどしかないと思います。
嘘は万人が絶対に認めない行為であることを自覚しましょう。
(10)意見がコロコロ変わる
朝には白と言っていた事が昼には黒になり、夕方には赤になっているような人は信頼されません。
「さっき言ってた事と違うじゃないか!」と反感を持たれます。
浅い考えであるほど、「あっ、そっちがいいかな。いや、あっちもいいな」と優柔不断になりがちです。
目的とコンセプトをしっかり決めて把握してから意見・指示を出しましょう。
自分事ならいざ知らず、周囲を巻き込んでの優柔不断は迷惑行為になりかねません。
頭の中でシミュレーションして、誰に何を言われても納得できるような意見を用意しておくのが得策です。
次は信頼される行為についてです。
信頼はどんな状況であろうとやり方一つで構築されます。ぜひご活用ください。
◼️信頼され「る」10のこと
(1)人の意見を否定しない
仮にその意見が受け入れられないものだとしても、そういう考え方もあるんだ、くらいに思ってみましょう。
世界に何十億と人がいるのですから考え方も何十億あります。
意見が合わないことは自然です。意見が一致するのは奇跡です。
異質を排除するのではなく認め合うためには、まずは否定なしを前提として話し合うことが大事です。
白黒をつける必要は全くありません。
(2)ポジティブに変換する
どんなこともポジティブに変える習慣をつけましょう。
「疲れた〜」→「疲れるくらいいい仕事をしたんだね!」
「失敗した」→「次のチャレンジの為のいい経験(教訓)になったね!」
「損した」→「その分誰かに得を与えたんだね!」
「いい事がない」→「これからいい事を探せるね!」
「思い通りにならない」→「自分の本当の心と向き合えるね!」
「やる気が出ない」→「自分の喜びが何かを考えられるね!」
「寝不足」→「生きてる時間をたくさん持ってるんだね!」
「お金がない」→「いろんなことに目を向けられるね!」
「死にたい」→「新しい価値観に気づけるチャンスだね!」
9つのネガティブをポジティブに変換してみました。
ちょっと強引なものもありますが、大事なのは前を向こうとする姿勢です。
「なんであんなことをしてしまったんだろう」と過去を振り返らずに未来をどうしていくかを前向きに考えましょう。
他にも人が喜ぶポジティブ変換が思いついたらどんどん使ってください。
人はポジティブな言葉に勇気づけられ、言葉1つで心が救われたりするものです。
(3)言葉の力を知っている
言葉はときに人を励ます薬になったり、エールになる一方で、人を傷つける凶器にもなり得ます。
自分にその気がない一言が誰かの心を痛めつけているのかもしれません。
あなたの言葉で誰かの心に傷を作っているとしたら、どう思いますか?
あなたの言葉で人が死んだら、どう思いますか?
ついつい調子に乗って、軽々しい一言を言ってしまわないように注意しましょう。特にSNSを発信する際は言葉を選ぶ習慣をつけましょう。
自分が想像している以上に言葉の力は強いのです。
(4)ちょっと損する
相手が喜ぶことを常に考えて行動しましょう。
それにはちょっと損することもあるでしょう。ですが、損した分だけ相手が得をしています。
たとえ、褒められなくても感謝されなくても文句は言ってはいけません。
見返りを求めないのがコツです。
小さな損は積み重なって、やがて確固たる大きな信頼に変わります。
小さな損とは仏教や儒教でいうところの「徳」と同じです。
(5)笑顔
『アランの幸福論』では、他者に贈る事ができる簡単で最も効果が高い行為は「笑顔」である、といっています。
そして、その笑顔は伝染する性質を持ち、笑顔によって与えられたあたたかい気持ちは人から人へと広がっていきます。
あなたの笑顔は周りを笑顔に変える力を持っているのです。
目の前に怒ってる人と笑ってる人がいたら、どっちに行きますか?
笑ってる人ですよね。
人は自分にとってプラスになる何かを与えてくれる人が大好きなのです。
(6)人の話を静かに聞く
相手に好きなように喋らせてあげましょう。
たとえ、それが間違っていたとしてもです。
内容を聞き取ることへの意識は50%くらいにして、残り50%は相手の顔や声のトーンをよく観察してしましょう。
腹が立ったのか、嬉しいのか、悲しいのか、今どんな気持ちになっているかをそのまま受け止めることが重要です。
相槌は適度に。
相槌の目安は相手の気持ちが高ぶったとき。人は1番理解してほしいとき、感情が大きく揺れ動くものですので、その際は大きく相槌を打って喋りやすい空気を作ってあげましょう。
(7)自分から先に挨拶をする
「おはよう(ございます)!」と、相手に聞こえる音量と適切なトーンで、ハッキリと伝えましょう。
挨拶はコミュニケーションの最初に行う行為で、しかも相手の存在を認める行為でもあります。
チラッと姿が見えただけであっても、挨拶をされて嬉しくない人はいません。
どんどん挨拶をしていきましょう。
(たまに同じ人に2回以上挨拶をする人がいます。知ってか知らずか、これは逆効果ですので注意してください)
(8)約束を守る
友だちや仲間との約束、親子の間で交わす約束、学校や会社や組織の中での約束(規則)、恋人同士だけの約束(ルール)、さまざまな形がありますね。
小さな約束であってもきちんと守れる人は安心できる人で、それが積み重なると特別な存在になります。
ですが、約束にはギブアンドテイクの思考が潜んでいます。
これがなかなかやっかいで、約束をが果たされなかったとき「約束したのに!」と喧嘩の火種となる可能性を孕んでいます。
ギブ(約束)に対してテイク(遂行)はセットなので、無理な約束は最初からしないほうがいいでしょう。
(9)素直な気持ちを持つ
素直な気持ちで相手の話を聞き、率直に信じましょう。
あなたが相手を信頼するから相手もあなたを信頼するのです。
注意点としては、長い年月の積み重ねが必要なので焦りは禁物です。
仮になかなか信頼してもらえなくても、それぐらいの負担を引き受ける根気を持ちましょう。
諦めないのがコツです。
(10)智力
最大の信頼は智力です。
『孫子の兵法』でも述べられているように、最も信頼がおける良いリーダー像は智力の高い人です。
智力といっても、知識のことだけ言っているのではなく、成功や勝利、完成を達成する、「成す力」のことです。
それには、アイデアや計画性、統率力に思いやり、共感力、トーク術、マーケティング、ルックス、センスなども含まれます。
仕事や家庭を存続させ、良い方向へと導けるのは、高い智力を持つ人だけです。
物やお金はいつか無くなるときが来ますが、智力は無くなる事がありません。
勉強した分だけ身につき、湧き出る泉のように智力を産み続ける、不滅の財産となるのです。
まとめ
信頼され「ない」10のこと
(1)他者と比べる
(2)人の悪口を言う
(3)冗談を言う
(4)ちょっと得しようとする
(5)媚びへつらう
(6)人の話を最後まで聞かない
(7)そっけない返事をする
(8)約束を破る
(9)嘘をつく
(10)意見がコロコロ変わる
信頼され「る」10のこと
(1)人の意見を否定しない
(2)ポジティブに変換する
(3)言葉の力を知っている
(4)ちょっと損をする
(5)笑顔
(6)人の話を静かに聞く
(7)自分から先に挨拶をする
(8)約束を守る
(9)素直な気持ちを持つ
(10)智力
信頼を築くのは難しく、失うのは一瞬だといいますが、結局、信頼するか決めるのは他者であるため、自分ではどうしようもないものです。
しかし、人格や人間性を示す「人となり」を磨く事によって、わたしたちの人生を豊かにすることもできます。
信頼はあくまでも他者評価。
他者の評価を上げることよりも、自分自身の評価を上げる事に頑張ったほうがいい。
大事なのは自分に目を向けることです。
あなたの目がやりたいことにしっかりと向いてさえいれば、人はおのずと集まってくるでしょう。
最後になりましたが、あなたの未来が幸多き日々でありますように。