まさに
ブッダの生涯
「人はなぜ苦しみ悩むのか?」 その疑問をより深く追求したブッダ(お釈迦さま)の物語。
僕は【まんがで読破】の大ファンで、全139冊読んでいます。
今回はその中から『ブッダのことば(スッタニパータ)』を簡単3分でご紹介します。
結論
この本が教えてくれるのは、ブッダはどのような人だったのかです。
感想
『ブッダのことば(スッタニパータ)』との出会い
『般若心経』を知り、仏教に興味を持ちました。
いいえ、仏教よりもお釈迦さまに興味を持ちました。
簡単あらすじ
〈ブッダ〉とは悟れる者のことで、お釈迦さまの本名は〈ゴータマ・シッダッタ〉と言います。
紀元前5世紀頃、インドのガンジス川流域付近には大小16の国があり、激しい社会変動の時期にありました。
〈ゴータマ・シッダッタ〉はそんな時代に、サーキャ族の王子として生を受けました。
しかし、生みの母は生後7日後に亡くなったため、彼を育てたのは後妻〈マハーパジャーパティ〉でした。
〈シッダッタ〉は世継ぎとして学問や武芸を学び、何不自由なく成長していきます。
ですが、人間の生命や運命について物思いにふけることもありました。
「なぜ人は苦しみ悩むのか……」
出家への思いをつのらせていきます。
〈シッダッタ〉が出家を決意したできごとがありました。
ある日、〈シッダッタ〉が宮殿の東の城門を出たときのこと——年老いた老人を目にします。
またある日、南の城門から出外出したときには、病に苦しむ病人を見かけます。
そしてまたある日、西の城門から外出したときには、横たわる死人を見たのです。
そうして、北の城門から外出したときには、修行をしている出家者と出会ったのです。
[老][病][死]という人の苦しみに直面し、出家への想いを強めたのです。
その想いを王や妻に伝えると当然のように反対されますが〈シッダッタ〉の決意は固く、ついに出家します。地位や家族(妻・息子)を捨てて……。
深夜、城を抜け出した〈シッダッタ〉は髪を剃り、布を腰に巻き、修行の道へと歩み出しました。
その後、〈シッダッタ〉は、すばらしい師がいると聞けばどこへでも行き、教えを学ぶとまたたく間に習得していきます。
ですが、〈シッダッタ〉が求める真の悟りには到達できません。
次に苦行によって悟りを得ようとします。
苦行とは、自らの体を痛めつけ精神を高める行為のことで、〈シッダッタ〉はより過酷な修行を6年間続けます。
しかし、それでも真の悟りを得ることはできませんでした。
ある日、〈シッダッタ〉が川で身を清めていると、1人の娘が「よかったらこれを……」と乳粥を持って来ました。
そのおかげで生気を取り戻していきます。
〈シッダッタ〉はこれ以上の苦行はやめて、快楽でも苦行でもない中道の道を歩むことを決意します。
そして1本の樹の下で禅を組み、瞑想に入っていきました。
〈シッダッタ〉が瞑想に入っていると美女の姿をした〈悪魔〉が現れ、誘惑や幻覚を執拗に見せて邪魔をしてきます。
しかし、〈シッダッタ〉の心は乱れることはありませんでした。
そしてついに——悟りを開き、ブッダとなったのです。
その後もさらに7日ごとに場所を変えて座禅をしていると天から〈梵天〉が現れ、こう言います。「目覚めし人、ブッダよ……。悟った理法を人々に説き、すばらしい教えを人々に広めるのです」
〈シッダッタ〉は人々が理解するのは難しいと考えていたのですが、万人に説法を行なっていくことを決意し、長い長い旅に出たのです。
中道とは
快楽でもなく、苦行でもなく、どちらにも傾かないバランスのとれた生き方や考え方のこと。
適正で中正な行為や歩みのこと。
〈シッダッタ=ブッダ〉は極端な苦行をしても悟りに至ることはできませんでした。
なので、偏った両極端な考え方から離れ、中間のバランスの取れた姿勢(生活)こそが真理に至ると考えたのです。
ブッダの教え
ブッダはまず、人間には避けることのできない苦しみがあると考えます。
その対処法として、苦しみを認識し、原因を知り、取り除くために修行をする過程を説きました。
そしてその苦しみを滅する修行法が〈八正道〉です。
正見
正しいものの見方や見解を持つこと
正思惟
真実やものの道理を正しく考えること
正語
嘘や悪口を言わず、正しい言葉を発すること
正業
盗みや殺しや飲酒、よこしまな行為を避け、正しい行いをすること
正命
善行に努めた正しい生活を送ること
正精進
日々怠ることなく努力しすごすこと
正念
正しい知識を心にとどめ忘れないこと
正定
正しい瞑想を行い、精神統一をすること
この8つの行いは、悟りを開くための具体的な実践方法となっています。
読み方
1本の映画のように読めました。
2500年も昔のことなので、伝説化されている部分もあると思いますが、ブッダの人格は伝わってきます。
ブッダは「なぜ人は苦しみ悩むのか」という疑問に人生を捧げたのです。
最後に
まずは漫画で読むことをオススメしていますが、書籍で読むのもいいと思います。
書籍は、図書館や中古本など、たくさんあると思います。
ぜひ探してみてください。
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