まさに
超ドラクエ漫画
個性豊かなキャラクター。漫画オリジナル要素。それがドラクエの良さを100%以上に引き出しています。
ドラクエを知らなくても面白い。国民的RPG・ドラクエの世界へ——。
結論
この本が教えてくれるのは、成長です。
感想
読み切り漫画
僕が小学5年生の頃、週刊少年ジャンプにある読み切り漫画が掲載されました。(1989年)
それは〈デルパ!イルイル!〉というタイトルで、ドラゴンクエストの世界観を持った漫画でした。
当時、ドラクエは超人気RPGで(今もですが)、確かドラクエ3か4が流行っていた時期だった気がします。
もちろん、僕もドラクエが大好きで、それが漫画で読めると思うと嬉しくて嬉しくて。まるで自分がドラクエの世界に入ったような気持ちになったことを今でも覚えています。
予想以上の〇〇
めちゃめちゃ面白い!
普通、ゲームを漫画化した場合、似た感じになるか、全く違うオリジナルストーリーになるか、どちらかだと思うのですが、これはいいとこ取りをしていました。
簡単に言うと、ドラクエの世界観はそのままに、登場人物は全てオリジナルなのです。
主人公や登場人物がゲームと似ていたらつまらないし、全く違っていると原作に対するリスペクトがなくて好きになれません。
なので、何の引っかかりもなく読めました。
新要素・ドラゴンの騎士
『ダイの大冒険』には漫画オリジナルとして、〈ドラゴンの騎士〉という要素があります。
ネタバレがないように説明すると、ドラゴンの騎士は、短時間だけ急激に強くなることができます。
ゲーム風に言うと、数ターンだけステータスが何倍にもアップする感じです。
攻撃力、防御力、素早さ、魔法力などがアップし、普段ならレベルが低くて使えない呪文を唱えたり、新たな必殺技が飛び出たりします。
呪文のフォルム
1番注目して見ていたのが呪文です。
なぜなら、呪文がどうやって発現しているのかは、ゲームでは分からなかったからです。
ドラクエ1~4までは効果音と画面がピカッと光るぐらいの演出しかなく、ドラクエ5以降は火の玉や氷の柱は出てきますが手から出るその瞬間は見えません。
(メラは、ギラは、ヒャドは、ホイミは、ルーラは、ザオラルは、一体どんなふうに出てきてどんな姿形なんだろう)と、よく想像していました。
なので、キャラクターの動きと共に呪文が繰り出された瞬間はグッときました。
ゲーム → 漫画 → ゲーム
実は、『ダイの大冒険』から生まれたオリジナル呪文やが多数あります。
オリジナル呪文は、重圧呪文〈べタン〉、極大消滅呪文〈メドローア〉。
オリジナル技は、力の技〈大地斬〉、速さの技〈海波斬〉、〈グランドクルス〉、〈ギガブレイク〉などなど。
その呪文や技は、後のドラゴンクエストシリーズの所々で使われていたりします。
ゲームから生まれた『ダイの大冒険』。その『ダイの大冒険』から生まれた呪文や技が、今度はゲームの世界で活躍する日が来るなんて。ビックリです。
読み方
見所は〈ポップ〉です。
主人公のダイと行動を共にしている魔法使いの少年です。
初期のポップは嫌な奴です。
勝てる相手には威勢がいいですが、強敵が出るや否やすぐに逃げ出してしまいます。しかし、そんな彼も絶体絶命のピンチをきっかけに強敵に立ち向かうようになります。
親近感たっぷりの等身大の人間。僕はそんなポップが大好きです。
最後に
原作コミックや文庫本や新装版、スピンオフ漫画〈勇者アバンと獄炎の魔王〉があります。
2度、アニメ化もされています。
ぜひ探してみてください。
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