これは熱海に行った時の写真です。
とてもいい写真だなと思ったので載せてみました。
この写真を撮った時の僕は、鬱がようやく治ってきたかな? という感じの時でした。
実際に鬱になってみて、何が良くて何が悪いのかワケが分からなくなって、思うことはいつも、「自分はなんてダメな人間なんだ」ということばかりでした。
人生がつまらなくて、情けない自分が嫌いで、毎日お酒を飲んでウサを晴らす毎日。「もういっそのこと死のうか……」なんて考えることもしばしば。
こんな時、書店で【まんがで読破】という本に出会い、衝撃を受けました。(書籍・書物を漫画にした本です。)
僕は痛感しました。
自分はなんてものを知らない人間なんだろう、と。
社会のことも、世界のことも、人のことも、自分のことも、よく知りもないで今まで生きてきたのか……。なんて恥ずかしいことだろう。
でも、待てよ。今から知ればいいじゃないか。今から学べばいいじゃないか。知るのが遅かったけど、それに気がつけてよかったじゃないか。それに、今から何かを始めたとして、普通の人が1年でできることが2年3年かかったとしても、それの何がいけないんだ? 人より遅くてもノロマでも、自分がしたいことができて、身につけたいことが身に付いたらそれでいいじゃないか、と思うようになりました。
とはいうものの、今までろくに本を読んでこなかったせいで、本は表紙を見るのも嫌なくらい疎遠になっていました。学生時代から読書が大嫌いだったのです。でも、漫画なら読めるかも知れないと、読書をするきっかけをもらいました。本当にありがたかったです。
それから僕は興味がある本をむさぼるように読み漁りました。
特に古典や哲学書にはハマりました。人間や世界について書かれているからです。自分がどんな世界にいて、その中で人はどういう存在なのかを知りたいと思いました。
たとえば、人生に意味はあるのか、命は何なのか、など。答えがあるのかさえ分からない問題を考え抜いた偉人たちの言葉が僕の胸を高鳴らせてくれました。
他にも、今の資本主義社会とはなんだろう、という疑問に対して、資本論を読んで感銘を受けました。「な、何だこれは!?」というような感覚です。
今までなんとなく働いていたけど、世間で言うところの社畜、ブラック企業という言葉は、現実だったと思い知り、社会を見る目が変わりました。
会社は資本家(社長)が支配していて、会社を運営していく歯車として人を雇い、いかにもその仕事に正当性があることを説き、就業規則というルールによって社員の安全を保障すると同時に行動を制限させる。自社に都合がいいようにう法律をまく活用して、生かさず殺さず、社員と友好な契約を結んでいる事実をようやく知ることができました。
そして、会社の歯車になっていることに気がつかない人たちは毎日笑顔で仕事をしている。時に冗談を言ったり、議論を交わして交友を深めている。実は、その道理や常識は会社が作り上げたもので、それがどれだけ労働者に有効性があるかを資本家・経営者は熟知している。だから、僕たちは仕事に生き甲斐を感じて切磋琢磨するのだ。
読み始めた時は会社という会社を敵視していましたが、理解を深めていくにつれて自分がしたいことは何だろう、と改めて考えるようになりました。
人付き合いが苦手な僕は、コミニティを広げようとは思えなかったし、でも、自分の中だけの狭い小部屋におさまって生きていくのは違うような気がしていたので、以前から気になっていた”ブログ”をやってみようという気になった。
もちろん、何の知識もない。そんなパソコン初心者だったが、悪戦苦闘の連続だった。インターネットや本で調べて、理解に時間がかかって何度も挫折を味わいながらも何とか立ち上げることができた。
読書の方も一ヶ月、40〜50冊(漫画も含む)は読んだ。文字通り、とにかく読みまくった。それをブログに書いて、自分の中でも復習して、また本を読んでブログに書いて……を繰り返すこと1〜2年。しかし、特にこれといった成果は上がらなかった。
今から言うことは偽りのない事実だが、2023年9月の時点で、一ヶ月のユーザーは150人ほどで、セッションは200ほど、ページレビューは350ほど、平均継続時間は1時間ほどだ。本も、心優しい方が3冊買ってくださったのみで、手応えがほとんどない。
しかし、僕はまだ諦めようとは思っていない。
有名なインフルエンサーの”クニトミさん”や”マナブさん”の活動量が書かれたtwitterを見ているととても勇気が湧く。何度も何度も挫けても継続し続ける力、その素晴らしさを知った。僕は遠回りしているのだと思うけど、少しでもいいから何年かかってもいいから前へ前へと進んでいこうと思う。
先程明記したレビュー数なども、何年後かに読んで笑い話になればいいなと思う。
まだまだ知らないことがたくさんある。知らないとは希望以外の何ものでもない。知らないから知ろうと思うし、知らないから生きる目的ができる。書籍や現在活躍しているインフルエンサーの方々の言葉は本当にありがたい。勇気をもらえる。
嫌なことがあって、何もやる気が起きない日もあるけど、うまく言えないが、『自分を喜ばせるプロ』になれればと思っている。人の悩みを全部解決するのが夢だけど、難しいと言うより人は解決を望んでいない場合もあるようなので、人にはタイミング、巡り合わせが大事だと今は思っている。
とにかく、人生を有意義に過ごすプロになりたい。
ただ毎日を楽しみや快感を求めるのではなく、勉学に励んでどんどん自分を自己成長させたい。昨日できなかったことが今日できた時の喜びは計り知れない。それを何回も何回も積み重ねて、もっとできることを増やしていくと、その次はどんなことが待っているのだろう。ドキドキワクワクでしかない。
その分、失敗もするだろうが、今日みたいに自己反省をして、また頑張れればそれでいい。
時間がかかってもいい。他の人は10歩進んでいるのに自分は1歩、いや半歩しか進んでなくてもかまわない。少しでも進んでいることに変わりないし、何よりも進もうとする意志が継続している自分を評価してあげたい。
やることは何だっていいと思う。自分が進む道は他の人から見たらバカみたいかも知れないが、自分が心からやってみたいという想いを捨てずにいることは、年を取れば取るほどにしづらくなってくる。
こんな40過ぎて世間がなんたるかを知らずに生きてきたなんて、本当に恥ずかしい限りだ。でも、本当に恥ずかしいのは、恥を知っていながら改めないことだ。
「罪を犯して改めないことこそが本当の罪なのだよ」という言葉が孔子の論語にあったのを思い出した。
今日もまた本を読んでいる。
いつも初心、素直な心で学ぶことを忘れないために、このブログを残そうと思う。
2023年 9月 15日 6:50 youiti