【解説】マルサス『人口論』(講談社まんが学術文庫)|結論|感想|読み方

まさに

食料不足と人命救助

非常なマルサスの『人口論』。人は無限に増えるが食糧は限りがある。それでも人類は残酷な運命に抗い試行錯誤を繰り返すが、果たして——。

[st-kaiwa]”本当にやりたいこと”が見えてきました。世界はどんどん変わっています。

今回は【講談社まんが学術文庫】の中から『人口論』を簡単5分でご紹介します。[/st-kaiwa1]

結論

この本が教えてくれるのは、人口の原理です。

 

感想

『人口論』との出会い

「人口についての本は珍しいな」と思い、気になりました。

思えば、子供の頃に教わった日本の人口、世界の人口はどんどん増え続けています。増えるのは平和の証。でも、どこまで増え続けるのでしょう?

 

簡単あらすじ

すべての生物は 神が定めた ある法則に支配されている

経済学者〈トマス=ロバート・マルサス〉は言う。

「みなさんの時代、地球の人口って何億人ですか? きっと増えていることでしょう」

マルサスが生きた時代は産業革命のまっただなか。イギリスで爆発的な人口増加が起きたが、貧富の格差は広がる一方……。貧乏人を助けるつもりの”救済法”というポンコツ制度がさらに貧困をまねき、学者たちによる社会主義思想もまたポンコツなのです。


マルサス邸

〈ハートハウス卿〉は『人口論』の著者〈マルサス〉に相談したいことがあった。

その内容は、保守派のトーリー党と革新派のホイッグ党のどちらを支持すべきか、といったもの。

ハートハウス卿が言うには、屋敷に物乞ものごいがやってきた時、パンを分けてやるのだが、物乞いは一向に減る気配がない。原因は社会制度にエラーが起きているからだろうが、この問題を解決できる政党を見極めたい、ということだった。

「無理です」マルサスはいきなり結論を述べます。「すべての人間は、人口の原理に支配されている」

マルサスの人口論には2つの前提条件があると言います。

(1) 食糧は人間が生存するために必要

(2) 男女の制欲は必然で将来も変わらない

そして、この前提のうえで、人口は”等比級数的”に増加するが、食糧は”等差級的”にしか増加しない、という法則が出ます。

つまり、人間は限りなく増えるが、食糧や土地は有限であるということ。

例えば、毎月ネズミが100匹分のエサが供給されるゴミ捨て場で、ネズミが毎月10匹の子を生み続けるとどうなるか?

ひと月目はネズミのつがいが10匹産むから、親・子あわせて12匹。

翌月は親も子も出産するから、親・子・孫あわせて72匹。まだエサは十分にある。

そして3ヶ月目……432匹。100匹分のエサの供給を遥かかに超え、貧困状態となります。

ハートハウス卿は「人間はネズミと違う、理性がある」と反論しますが、マルサスは社会を1本の木に例え、貧困問題は平等の社会では解決されないと論破します。そして、どの政党を選ぶかという問題も、綺麗事を語らず地味でも実現可能な公約をする党派を支持するよう勧めます。

 

物乞いを無くす方法

「それなら先生。その実現可能な方法とやらでわしの悩みを解決したまえ」ハートハウス卿はマルサスに再び問います。

「追っ払えばいい」またもやマルサスは即答します。

まずハートハウス卿に博愛精神を捨て、”救貧法”の全面撤廃を提案します。

軽率な貧民たちは救貧手当があるからと、貯金をせずに飲酒し、ろくに働かずに子供をつくる。貧困を救うための制度が税負担を増やし、逆に貧困を増やす。仮に貧困者が餓死したとしても、それで軽率な人間たちが自立することに目覚めた時、その命は役に立ったのだとマルサスは言います。

じっと話を聞いていた〈ウィリアム〉はスッと立ち上がって言います。「あなたは……残酷だ」

 

料理人と看護師

この人口問題に対し、2人の人物が命の救済を試みます。

料理人〈ソワイエ〉は現存の材料を使って創作する料理によって貧困を解決しようとします。

看護師〈ナイチンゲール〉は失われる命を救うために医療現場の改善と教育に力を入れます。

命とは、人間とは、人口とは……人類は奮闘しますが、解決できるのかどうか……。

そして、貧困でも希望を持ち続ける孤児〈オリバー〉に救いの日は来るのか……。

 

やりたいことが見つかる

”世界人口が増える”と言っても現実味がありませんが、身近な所ではどうでしょう?

例えば、学校や会社の人口。グループや団体、自分が住む町の人口など。世界は常に変わり続けています。人口の増減は制御不能。増える命あれば減る命もある。

だったら、人とどう向き合っていくのか? どんな未来を見たいのか? その未来を見るために何をしたらいいのか? ——そんな気持ちになりました。

 

読み方

マルサスによる人口論の概要と人口問題と戦う2人の人物のストーリーです。

この作品の特徴的なところは、登場人物が全てネズミということです。人類の問題をまるで他人事のように客観視しやすく、面白く読むことができました。

2022年11月15日に世界人口は80億人に達したとのこと。このままいけば、100億人も間近まぢか。ですがその反面、日本の人口は減少しています。少子高齢化、生涯未婚、空き家の増大など、ここで未来を展望しておきましょう。

 

最後に

まずは漫画で読むことをオススメしていますが、書籍で読むのもいいと思います。

書籍は、図書館や中古本など、たくさんあると思います。

ぜひ探してみてください。

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よーいち

高校中退→ニート→定時制高校卒業→フリーター→就職→うつ→休職→復職|うつになったのを機に読書にハマり、3000冊以上の本を読みまくる。40代が元気になる情報を発信しています。好きな漫画は『キングダム』です。^ ^

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