まさに
クリスマス嫌いな守銭奴
仕事とお金のことしか頭にない初老の男。クリスマス前夜、その男の前に死んだはずの相棒が現れ——。
僕は【まんがで読破】の大ファンで、全139冊読んでいます。
今回はその中から『クリスマス・キャロル』を簡単3分でご紹介します。
結論
この本が教えてくれるのは、幸せとは何かです。
感想
『クリスマス・キャロル』との出会い
僕はクリスマスが大嫌いでした。
クリスマスで浮かれる人たちを嫌って避けていました。
簡単あらすじ
12月 クリスマスシーズンになり、町の人々はクリスマスパーティの話題で盛り上がっていました。
しかし、町の商人〈スクルージ〉は「クリスマスなんか自分には関係ないことだ!」と今日も仕事をしてます。
——スクルージは町で有名な守銭奴。一年中仕事漬けで、節約のために冬でもストーブを使いません。
ましてや、恵まれない子たちのために募金や寄付なんて絶対にしません。それどころか「そんな奴は死なせておけばいい。余計な人口が減るだけだ」と、とんでもないことを言います。
当然、スクルージはみんなに嫌われています。
でも、甥の〈フレッド〉だけは違いました。毎年、スクルージをクリスマス・パーティに誘いに来てくれていました。
クリスマスの素晴らしさを語るフレッドですが、スクルージは「わしのことは放っておいてくれ!」と追い返します。
スクルージにとって、クリスマスはバカな民衆がバカ騒ぎする日としか思えなかったのです。
その日の晩、家路に着いたスクルージの前に突如、亡霊が現れます。
が、すぐに消えてしまいます。
「気のせいだろう」と1人食事をとりますが、さっきの亡霊が気になって仕方ありません。それもそのはず。彼はかつての相棒〈マーレイ〉だったからです。マーレイは7年前に急に倒れて死んでしまったのです。それを看取ったのはスクルージでした。
「飯を食ったらさっさと寝よう……」
椅子でうとうとし始めていると、突然、部屋のベルが大きな音でチリリリリリリリと鳴ったかと思うと、ドアが開き、目の前にマーレイの亡霊が現れました。
マーレイは全身が鎖に繋がれていて、それは己のためだけに私服を肥した報いだと言います。さらに、スクルージの姿を見て「お前の鎖も重みが増している」と言うのでした。
「悪い冗談だ」と信じようとしないスクルージでしたが、窓を開けるとそこには亡き守銭奴たちが鎖でがんじがらめになっている姿が目に映ります。
マーレイは宙へ浮かび、スウっと消えてしまいます。
「これからお前のもとに3人の精霊が訪れるだろう」それがスクルージにとって最後の希望だと言い残して……。
3人の精霊
最初は〈過去の精霊〉。その次は〈現在の精霊〉。最後に〈未来の精霊〉
3人の精霊はスクルージを時間の旅へと誘います。
過去・現在・未来——今までの人生を、自分がしてきたことを振り返っていきます。
実は、スクルージは子供の頃、早くに両親を亡くし、貧乏で、病気の妹がいました。
なので、子供の頃から人一倍仕事を一生懸命してきたのです。しかし、それがいつしか〈お金=人生のすべて〉になってしまっていました。
時間の旅はスクルージにとって辛く苦しく、心の底に押し込めていたい事柄でしたが、最後にはとても素敵な奇跡が起こります。
感動ポイント
それは、変化を乗り越えるシーンです。
誰しも変化は嫌うもの。
例えば、ドルオタ(アイドルオタク)を馬鹿にしていた人がある日、アイドルの魅力を知ってどハマりしていたら、今まで馬鹿にされていた人たちはそれを見てどう思うでしょう?
「なんだ? こいつ」「気持ち悪っ!」「とうとう頭がおかしくなったか!?」と思われるかもしれません。
変化を乗り越えるシーンは『クリスマス・キャロル』の中では些細なシーンでしょうが、僕にとっては、とても胸を熱くさせる感動のシーンです。
読み方
涙なしでは読めません。
僕は読むたびに泣いてしまいます。
ティッシュかハンカチを用意してから読むことをオススメします。
最後に
まずは漫画で読むことをオススメしていますが、書籍で読むのもいいと思います。
書籍は、図書館や中古本など、たくさんあると思います。
映画にもなっています。
ぜひ探してみてください。
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