まさに
労働者革命
資本家に奴隷のように働かされる労働者たち。 彼らは働き方や理想の社会のあり方を模索し、誰もが人間らしく平等に暮らせる”理想郷”の実現に動き出す——!

僕は【まんがで読破】の大ファンで、全139冊読んでいます。
今回はその中から『共産党宣言』を簡単7分でご紹介します。
結論
この本が教えてくれるのは、平等な社会とは何かです。
感想
『資本論』を読んで感銘を受けました。
自分が生きる世界の仕組みを知り、強いショックを受けました。
でも、知ることができてよかったと今も心から思っています。
簡単あらすじ
妖怪がヨーロッパに出没する
共産主義という妖怪が……
ガコン、ガコンと鳴り響く大きな工場の中で、大型の機械を前に黙々と作業するたくさんの労働者たち……。
〈ビル〉は作業をよそに、チラッと監視員に目を向けた。
——夜 労働者の溜まり場
「俺たちは結局、道具のひとつさ。使い捨ての労働者なんだよ」と、〈バート〉は言った。使う者と使われる者。その対立は今も昔も変わらないという。
「お前の言い回しは難しくて好かん」そう言ったのは〈フランク〉。「じゃあ、監視の奴らを全員黙らせりゃいいんだよ」
それに対して〈ビル〉は「暴力は何も解決しない。何か別の解決策があるはずだ」と言った。「そもそも同じ人間じゃないか。どうして資本家の言いなりにならなければいけないんだ」
「この世は金だからさ」とフランクは言った。
「ビルの言うとおり、資本家も同じ人間だ。でも今の時代を資本家が支配しているのは確かな事実だ」と、バートは言った。
——大航海時代
アメリカ大陸の発見とアフリカからの回航によって市場が拡大——取引は増大し、社会は急激に発展します。
増大する需要に応えるため、作業は個人作業から団体で行う分業へと発展してゆき、蒸気と機械が発明されて大量生産が始まりました。
「この波にうまく乗れた奴はボロ儲けして、乗れなかった奴は残りカスを拾うことになった」と、バートは付け加えた。
「でも、いつまでも残りカスのままでガマンはできんな」とフランクは言った。
「ああ……たしかにそうだけど、何をしたらいいのか……」と言ってビルはうつむいた。
「知ることさ。敵を知り己を知れば、おのずと道は開かれる」バートはそう言ってみんなを諭した。
労働の価値
「最近、生産率が落ちてきている。急がせろ」と〈社長〉は監視員に命令した。
側近の〈ノーマン〉は労働者たちを見て「もしかするとまだ余力を残しているのかも知れませんね」と言った。
ジリリリリとベルが鳴ると、1人の男が大きな声で「B班5分休憩。A班は早く仕事に戻れ」と言った。
ビルは隣で作業をしていた〈老人〉のこんな話を聞いた。
「うちはまだ休憩があるだけまだましだな。トイレすらまともに行けないところもある。バケツで用をたすんだとさ……」
老人は妻に逃げられ、息子の生死もわからないと言い、今は人の絆も愛さえも現金勘定になってしまったと憂いていた。
「もたもたすんじゃねえぞ!」監視員の怒声が工場内に響き渡る。
すると、老人はゴホゴホと咳が止まらずに苦しみ出し、ビルは心配して駆け寄った。
しかし、監視員は老人を棍棒で叩いた。反抗的な態度をとったビルは、他の作業員への見せしめに、その場でボコボコに叩きのめされた。
労働者階級は資本主義社会が発展するほど、商品と同じく、自分自身を切り売りすることを要求されるのです。
すると次第に個性などははぎ取られ、労働者は兵士のように組織化され、調教されます。
暴動
——翌日 工場内
老人の様子がおかしい。昨日、叩かれてから調子がおかしいらしい。
ついに老人は立っていられなくなり、ビルはとっさに体を支えた。
すぐに監視員がやってきて「早く立て!」と急きたてた。
老人は「腰が痛くて動けない」と、体を動かせないようだ。
「それじゃあ、じじいに用はない」そう言って監視員は老人をつまみ上げた。
「どうした、また問題か?」見計らったように社長が現れた。
監視員が事情を説明すると社長は「じゃあ、外にいるホームレスを適当に拾ってこい」と命じた。
ビルは「ちょっと待ってくれ」と頼んだが、社長は「物が使えなくなったら取り替えるのは当然だろう」と切り捨てた。
すると、年少の〈シモン〉が社長の頭を棍棒でぶん殴ったのをかわきりに、作業員数名と監視員らが入り乱れて殴り合う乱闘騒ぎとなった。
——が、結局、警察が来て暴動は鎮圧されてしまった。
社長は壊れた機械を見ながら「さらにノルマを増やさんとなァ」と言った……。
労働者階級の闘争は、さまざまな発展段階を経て成長します。
最初はひとりの労働者から始まり、次は工場の労働者たち、そして地域の労働者たちへと拡大していきます。
彼らはその闘争心をまず資本家に向けます。
未発達な団結。しかし、戦いの真の成果は拡大する労働者の団結の中にあるのです。
理想郷(ユートピア)
この後、ビルやバート、フランクは理想の社会を模索します。
ただ暴動を起こしても何も解決しない。その規模がどれだけ大きくなったとしても最後には制圧され、労働者の立場が悪くなっていくだけだ。
これからどうすればいいのか……?
そんな時、1人の訪問者が現れます。社長の側近〈ノーマン〉です。
ビルとバートは警戒しますが、ノーマンは2人にある提案を持ちかけます。
それは、ノーマンが所属する労働組合の一員になって、みんなが平等に暮らす社会主義の町——”理想郷”をつくるのに協力してほしいというものでした……。
資本主義・社会主義・共産主義
3つの主義について、少し説明したいと思います。
資本主義
生産のための組織が資本によってつくられている経済体制。
コトバンクより引用
資本家が利益を得るために労働者を働かせる体制のことです。
社会主義
生産手段の社会的共有・管理によって平等な社会を実現しようとする思想・運動。
goo辞書より引用
同類の企業同士が競わずに同じ生産方法で物をつくり、国家がそれを管理する体制のことです。
共産主義
財産の私有を否定し、生産手段・生産物など全ての財産を共有することによって貧富の差のない社会を実現しようとする思想・運動。
コトバンクより引用
私的財産(資本)を持たず、労働者の富(給料)を均等に分配する体制のこと。及び、その考え方です。
「全国民が同じ給料!?」と驚かれる人もいると思いますが、公平で貧富の差を生まない政策のひとつとして考え出された社会のあり方なのです。
資本主義のメリットは、企業同士の競争によって新商品が次々と開発され、国民はそれを享受し、大きな利益をを生み続けます。
資本主義のデメリットは、競争に負けた企業は倒産し、労働者は失業します。また、定期的に起こる不景気・恐慌に悩まされます。
社会主義のメリットは、競争もなく過剰生産をしないため、作りすぎによる廃棄を減らせます。なので倒産することもなく、無駄な残業もなくなります。
社会主義のデメリットは、生産方法は同じままなので技術の停滞を招きます。しかも、労働者にとっては毎日が同じことの繰り返しになるので、おのずと仕事への充実感は薄れていきます。
共産主義のメリットは、貧富の差が生まれず、すべての国民は公平で平等です。
共産主義のデメリットは、仕事を頑張っても頑張らなくても同じ給料なので、必然的に仕事への意欲、やる気が低下してしまいます。
読み方
仕事は、実は、資本家に都合のいいようにできていて、それに抵抗する労働者たち……というストーリーです。
日本の歴史でいうところの”一揆”を想起しました。(領主による厳しい年貢の取り立てに耐えかねて蜂起する農民たちの反乱です)
めちゃくちゃ単純に言ってしまうと、資本主義は自由。だから、不平不満が生まれる。社会主義や共産主義はルールに守られて安心。でも、つまらない。こんな印象です。
(脅かすつもりはありませんが)多くの人が社会に出ると、”社畜”、”ブラック企業”という問題に悩まされます。そんな時、『共産党宣言』は「自分にとって理想のワークスタイルはなんだろう?」と考えるきっかけを与えてくれます。
ただし、内容が過激なのが難点です。
最後に
まずは漫画で読むことをオススメしていますが、書籍で読むのもいいと思います。
書籍は、図書館や中古本など、たくさんあると思います。
ぜひ探してみてください。

