まさに
巨大ロボを手に入れた少年
〈兜甲児〉が科学者のおじいさんから譲り受けたのは「神にも悪魔にもなれる」魔神如きロボットだった。
僕が大好きな漫画 『マジンガーZ』を簡単3分でご紹介します。
結論
この本が教えてくれるのは、あなたが望む世界とは何かです。
感想
『マジンガーZ』との出会い
白状します。僕はいわゆるロボットものが大嫌いでした。
理由は、ロボットの力を借りてるにも関わらず、あたかもそれが自分の力のように振る舞う人間が愚かに見えていたからです。
簡単あらすじ
〈兜十蔵〉は隻眼の科学者です。
孫が2人——兄の〈甲児〉と弟の〈シロー〉です。
〈十蔵〉いわく、両親は実お爺さんの研究の実験中に事故が起こって亡くなってしまったとのこと。
でも、甲児はお爺さんが大好きでした。発明品を作って巨額のお金を稼いでいるのに贅沢はせずにそのほとんどは研究費に消えているそうです。兜甲児は「すばらしくかっこいいおじいちゃんだぜ!」と言います。
学校に着くと突然、地震が起きました。地震は震度4か5で、すぐにおさまりました。
しかし、兜甲児はおじいちゃんが心配になったので家に引き返します。
家は無事なようですが、庭に大きな穴があいています。
降りてみると下は地下室になっていて、どうやらお爺さんの研究所のようです。中に入っていくと巨大なロボットの頭部が見えます。
その先でお爺さんは倒れていました。
兜甲児は駆け寄りますがお爺さんは虫の息です。「わしが造ったマシン——マジンガーZ。両親をうばったわしの罪ほろぼしじゃ」お爺さんは話を続けます。「だがマジンガーZがあるかぎりおまえは強い。世界一。マジンガーZを手に入れたたった今から人間を超えるのだ。おまえは神にも悪魔にもなれる。世界はおまえのものじゃぞ!」
お爺さんは小型ホバークラフト〈ホバーパイルダー〉に乗って操縦することを伝えると息を引き取りました。
兜甲児は操縦もよく分からないまま操縦席に座り、適当にボタンを押します。
すると、ホバーパイルダーはマジンガーZの頭部にはまり込み、マジンガーZはグオオオーと大きな音を立てて動き始めます。
地上に出たマジンガーZは兜甲児の意思とは逆に、町中の家を破壊していくのでした。
神の道 悪魔の道
”神になるのも悪魔になるのもおまえの自由だ”
兜甲児の頭の中でお爺さんの言葉が脳裏によぎります。「マジンガーZはおじいちゃんの、おれたち兄弟を思う愛の心が生み出したロボットだ。マジンガーZ、おれを悪魔にしないでくれぇ」と、兜甲児はマジンガーZを止めようとしますが、操作方法が分からないのでどうにもなりません。
道路を破壊し、自動車を握り潰し、ビルに突進します。
やがて戦車がやってきました。
破壊行動をやめないマジンガーZを戦車は攻撃を開始します。が、大砲の弾を軽く弾き飛ばしてしまいます。
「こいつはただのロボットじゃない。おそるべき兵器なんだ」兜甲児はお爺さんの言った言葉の意味を理解していきます。
アフロダイA(エース)
マジンガーZの暴走を止めるため、女型の巨大ロボットが登場します。
〈アフロダイA〉は光子学研究所所長〈弓弦之助〉が造った巨大ロボットです。
アフロダイAはパンチを繰り出しますが、その力をもってしてもマジンガー Zはビクともしません。
この様子を見た〈弓弦之助〉は、マジンガーZを造ったのはきっと自分の師である〈兜十蔵〉に他ならないと気づき、マイクで交信を試みます。
そうこうしていると、第3の巨大ロボット(機械獣)が出現し、町を攻撃、破壊される事態に——。
悪の組織
町が炎で焼かれる様子を見て高らかな笑い声をあげる1人の人物——彼の名を〈あしゅら男爵〉。
なんと、〈顔の右半分が女性・左半分が男性〉という気味の悪い人相。
〈あしゅら男爵〉の狙いはマジンガーZです。
そして、その背後には〈ドクター地獄〉と名乗るマッドサイエンティストが。
彼らは世界征服を企み、凶悪な機械獣を送り込んできます。
圧倒的なパワー
マジンガーZの操縦に慣れ始めた兜甲児はアフロダイAと共に機械獣に戦いを挑みます。
そして、すさまじいパワーで勝利を手にします。
●敵に向かって飛び交う〈ロケットパンチ〉
●物質を破壊する〈光子力ビーム〉
●敵のボディを錆びつかせる〈ルストハリケーン〉
●胸部から照射する超高熱の熱線〈ブレストファイアー〉
このとんでもない遺産を手にしてしまった兜甲児はいったいどんな未来を見ているのでしょうか。
読み方
もしもマジンガーZが自分の元に現れたら……と、想像してしまいました。
一度は手にしてみたい、すべてのものを圧倒するパワー。世界を支配できるパワーがこの手にあると思うだけでワクワクしてきます。
神になるか? 悪魔になるか? それとも……?
最後に
原作コミック、スピンオフ、ガイドブック、小説、アニメ、たくさんあります。
ぜひ探してみてください。
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