【解説】漫☆画太郎『漫故☆知新』|結論|感想|ハイライト

漫故知新イメージ 漫☆画太郎

まさに

ガタロー的文学

あの有名な文学作品も、漫☆画太郎先生の手にかかれば、こんな素敵な1冊に仕上がりました——!

 

よーいち
本当の意味で自由な漫画です。

『漫故☆知新』を3分でご紹介します。

 

■結論

この本が教えてくれるのは、本の読み方です。

 

■感想

あらすじを知らない方が面白さを肌で感じることができると思いましたので、筆者の感想をご紹介したいと思います。

まず、率直な感想はごちゃ混ぜの味わい。もはや何味なのかわからないけどおかしくて笑ってしまう。そんな印象です。

内容は相変わらずのガタロー節で、最初の設定だけを使ってガタローワールドに入り込んでしまったような作風です。

全部で6つの古典文学が漫画化され、1話がおよそ40ページほどでその終わりに〈ライター:吉田大介さん〉による解説が2〜4ページほどの活字で語られます。読んでみて感じたことや原作との対比などを分かりやすく説明してくれていています。漫☆画太郎先生と読者との間に立って、古典文学と『漫故☆知新』の仲立ちをしてくれている印象です。

 

■内容

漫☆画太郎ファンなら言わずもがな、ちゃぶ台をひっくり返したかのようなメチャクチャな内容。

一見、文学作品を無視しているかのような錯覚に陥ってしまいますが、きちんと作品を読み込んだ上での表現であることがわかります。さすが漫☆画太郎先生といったところです。

これはもはや、先に『漫故☆知新』を読むべきか、先に原作を読むべきか、それすらも判断できない。それくらいの衝撃があり、原作の意図とは違った視点を持っているのが『漫故☆知新』の異質的な特徴と言えます。

以前、漫☆画太郎先生の文学オマージュ作品『罪と罰』を読みましたが、ギャグとエロの応酬かと思いきや、誰もが気に留めなかった1番の犠牲者にスポットライトを当てるという、異色の作品として生まれ変わっていました。

予想通りの感動を超越する——それが漫☆画太郎先生の偉大さです。

👇ちなみに、これが漫☆画太郎先生による『罪と罰』です。

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■タイトルへの言及

「漫故☆知新」——そんな言葉があったような気がしてきます。

ちなみに、本来の温故知新おんこちしんとは……

温故知新……古いこと、昔の事を研究して、そこから新しい知識や道理を見つけ出すこと。

コトバンクより引用

つまり、古き出来事から新しい学びや発見があるという意味ですが、ということは——漫☆画太郎先生が発見した異なる視点が”漫故知新”の意味なのかもしれません。

 

■目次(収録作品)

●1話「蟹工船」 原作:小林多喜二

●2話「にんじん」 原作:ジュール・ルナール

●3話「鼻」 原作:ニコライ・ゴーゴリ

●4話「吾輩は猫である」 原作:夏目漱石

●5話「クリスマスキャロル」 原作:チャールズ・ディケンズ

●6話「少女パレアナ」 原作:エレナ・ポーター

 

■本の詳細

・四六判サイズ(128mm×188mm)

・ハードカバー

・256ページ

・フルカラー

(注意:コピー(使い回し)多数)

帯にはこう書かれています。”バカでもわかるように画太郎先生が古典文学を漫画化してくれたよ!!!”

■ハイライト

・度を超えた表現

・漫☆画太郎先生にしかできない稀有な発想

・新しい解釈

・ライター:吉田大介さんによる解説

・ファンを裏切らないお下劣な内容

 

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よーいち

高校中退→ニート→定時制高校卒業→フリーター→就職→うつ→休職→復職|うつになったのを機に読書にハマり、3000冊以上の本を読みまくる。40代が元気になる情報を発信しています。好きな漫画は『キングダム』です。^ ^

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