【解説】マルクス『資本論』(まんがで読破)|結論|感想|読み方

資本論 まんがで読破バージョン

まさに

チーズ工場の青年と資本家

農場でチーズ作りを生業とする〈ロビン〉は母の死をきっかけに「お金持ちになりたい」と思うようになる……。

なぜ、給料は安いままなのか。なぜ、生活は楽にならないのか。その理由が分かりました。

よーいち
僕は【まんがで読破】の大ファンで、全139冊読んでいます。

今回はその中から『資本論』を簡単3分でご紹介します。

結論

この本が教えてくれるのは、資本主義とか何かです。

 

感想

『資本論』との出会い

”今の生活で満足していた”つもりでした。

しかし、お金が必要になった時、お金を増やせるアテはありませんでした。

「お金について勉強したい!」と初めて思いました。

 

簡単あらすじ

〈ロビン〉の作るチーズは市場で大人気でした。

市場inドイツ

しかし、父と2人で作っているので週一回しか売りに来ることができませんでした。

そこに憧れの女性〈エニー〉が連れの男性を連れてチーズを買いにやって来ました。

連れの男性の名は〈ダニエル〉と言い、投資業界の大型ルーキーだと言います。

〈ダニエル〉は、周りにもチーズ店があるにもかかわらず〈ロビン〉の店だけには行列が出来ているのを見て、「工場を見学させてくれないか?」と言ってきます。

〈エニー〉も「私も見てみたい」と言います。


〈ロビン〉は家に帰ると経営について父に相談しようとしますが父は聞く耳を持ってくれません。

父は言います。「ロビン。金が何でできているか知ってるか?」

ロビンは答えられません。

父は「労働だよ。金は人の労働と手間暇からできているんだ」と言います。

しかし、ロビンは「お金があれば母さんだって死なずに済んだかもしれない」と反論しますが、父は”中間の暮らしこそ人間にふさわしい”これが母さんの遺言だと言うのです。


ある日、牧場に〈ダニエル〉と〈エニー〉がやって来ました。

牧場

〈ロビン〉は工場の見学を申し出ますが、父は無愛想に追い払います。


〈ダニエル〉のチーズ工場の誘い話に父は猛反対しますが〈ロビン〉は父に内緒で承諾してしまいます。

母の教え”中間の暮らし”は正しいのだろうか。でもお金があれば母は助かったかもしれない。それに……お金持ちになりたい。

そして〈ロビン〉のチーズ工場の運営が始まります。〈ダニエル〉の投資によって……。

 

労働者の価値

チーズ工場

3ヶ月経ち……

従業員たちはなかなか仕事を覚えてくれませんでした。

苛立つ〈ロビン〉を尻目に従業員たちは「すぐにはできねぇよ」と言い訳をします。

すると、監視役の男は従業員を殴り倒しました。「社長がそう言ってるんだ。黙って働け」

それを見て従業員は気を引き締めて働き始めましたが、〈ロビン〉は、工場の経営というものは自分が思っている以上に過酷で冷徹なものなのかと思い始めます。


〈ロビン〉は仕事の帰り道、労働者が仕事から帰る人波の中に小さな男の子がいるのを見て話しかけます。

「君も工場帰り? 君は工場で何を作っているのかな」と聞くと、男の子は「こっちから来たものをガチャンってやってこっちに渡すものを作ってます!」と答えます。

何を作っているのかをまるで分かっておらず、機械のように言われた作業をこなしているだけだったのです。

〈ロビン〉の中で、仕事とは労働者にとって何なのだろうかと考えまるようになります。

 

錬金術

原料の値上がりにより、このままでは赤字は必至です。

〈ロビン〉は〈ダニエル〉に相談します。

良い対策が浮かばない〈ロビン〉に〈ダニエル〉はこう言います。「錬金術を教えてあげよう」

チーズを作るのに経費が金貨10枚かかるとする。

・まず原料費で金貨4枚

・機械や道具の維持費、管理費に金貨4枚

・人件費に金貨1枚

……1枚残る。

お金 資本主義

〈ダニエル〉は説明を続けます。

「経営者は労働者から”労働力”という商品を買っている。

しかし、この商品は特殊で、はっきりとした価値は決められていない。

そこで、金貨1枚の契約で金貨2枚分の働きをしてもらう。

すると、我々は指一本動かすことなく金貨を1枚生み出せる」

〈ダニエル〉は最後に〈ロビン〉の耳元でささやきます。「金持ちになりたいならしぼり取れ」

 

お金と現実

お金というものは考えている以上にかかるものです。

●家賃または住宅ローン返済

●生活費

●子供がいれば養育費

●娯楽費

●税金

豊かな社会なはずなのに現実は容赦してくれません。

必要経費として毎月決まった額を支払って、残った小銭で細々とやり繰りをするしかないのです。

楽しみといえば、小さな趣味とテレビ鑑賞ぐらい。……なんだ、この人生!?

思った時にはもう手遅れ。今更、勉強して大学に行って再就職なんてできるはずもない。

だったらどうする——?というのが本題です。

 

読み方

ストーリー仕立てなのでとても読みやすかったです。

話のメインは主人公のロビンですが、他の登場人物にもそれぞれの仕事があって、それぞれの想いを抱えています。

まずは資本主義を知る。そして「自分にはどんな働き方が合っているのだろう」と考え直すことができました。

1時間ほどで読めました。

 

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感想(1件)

 

最後に

まずは【まんがで読破】を読むことをオススメしていますが、書籍で読むのもいいと思います。

書籍は、図書館や中古本など、たくさんあると思います。

ぜひ探してみてください。

 

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よーいち

高校中退→ニート→定時制高校卒業→フリーター→就職→うつ→休職→復職|うつになったのを機に読書にハマり、3000冊以上の本を読みまくる。40代が元気になる情報を発信しています。好きな漫画は『キングダム』です。^ ^

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