まさに
逆タイムトラベル
1人の魔術師が怪しげな装置で過去の偉人を召喚した。そしてなんと、彼らに学問の手ほどきを受け——。
僕は【まんがで読破】の大ファンで、全139冊読んでいます。
今回はその中から『相対性理論』を簡単3分でご紹介します。
結論
この本が教えてくれるのは、宇宙の仕組みです。
感想
『相対性理論』との出会い
アインシュタインは天才。……恥ずかしながら、それぐらいの知識量です。
だから、どうせ理解できないだろうと諦めていました。
でも、死ぬまでに自分が存在しているこの世界・宇宙のことを知りたいと思いました。
簡単あらすじ
1人の怪しげな魔術師が現れます。
自らを〈クルール〉と名乗り、アインシュタインという人物についてを説明します。
●1905年 相対性理論を発表した
●アインシュタインが遺した言葉「世界についてもっとも理解できないことは『世界が理解可能』だということである」
●アインシュタインは至って普通の青年だった
——豪華客船のステージ
魔術師〈クルール〉は演説を始めます。
「人々に驚嘆を提供することが我が喜び。では、人間にとっての最上の驚嘆とは何か。それは真理であること。つまり、人間の驚嘆とは真理との遭遇によって得られるものだ」と言います。
人間の歴史の中で近年最も大きな功績を残したとされるのが、アインシュタインの『相対性理論』。
それを正しく理解するには、現在の成り立ちを知る必要があるようです。
「そこで私はこんなものを用意いたしました!」
タイムマシン!……ではありませんがしかし、この装置は過去の人物を呼び寄せることができると言います。
記録よりも生の語らいこそが最上の学びの手段——ということで早速、偉人たちが召喚されます。
学問の黎明期
生活のために自然を知るようになり、理論として体系化をはじめたのが古代ギリシアの自然哲学です。
最初に語り出したのは哲学者〈タレス〉です。
彼は「万物の根源は”水”である」と言いました。世の中のものはすべて水を含んでいると。
すると「それは個人の感覚次第であいまいだ」と〈ピタゴラス〉は「万物の根源とは数理である」と異論を唱えます。その証拠に、音の調律は4対3の比率によって成り立っていると論じます。
しかし、次に出てきた〈ヘラクレイトス〉は「賛同できない」と言います。「川が常に流れ、同じ川が存在しないように、万物は流転し変化する。よって、世界は永遠に変化し続ける生きた火だ」と言います。
今度は〈バルメニデス〉が反論します。「物質は分割して小さくなっても存在は消えたりはしない」
意見が割れる中、〈エンペドクレス〉はとんでもないことを言います。「彼らの理論はどれも正しい」
どういうことかと言うと、存在は変化しないが物質の根源(元素)が結合したり分離したりして姿が変わると説明します。
〈デモクリトス〉はこう補足します。「物質にはこれ以上分割できない状態(原子)がある」
——以上が古代自然哲学です。
それがどーした?
小難しい話が続き、「だからどーした?」というカンジです。
まとめると、こういった古代ギリシアの哲学者の考察を土台として、次に登場する〈アリストテレス〉は世界の物事を分類すること、地球を球体と考え、天体の存在を考え始めます。
こうして宇宙の存在を証明しようとする学問が生まれ、数々の学者たちがさまざまな実験で実証を試みます。
そして、ようやくアインシュタインが登場します。
アインシュタインは何をしたのかと言うと、”光の謎”を解き明かした人でした。
それまでの物理学は不完全で、アインシュタインは光を物理学の基準としようと考えました。
さらに重力の謎について、アインシュタインは明らかにしていきます。
宇宙って何?
アインシュタインが解き明かした光と重力の謎——『相対性理論』によって宇宙の仕組みが理論づけられました。
そして、宇宙への探究は現在に引き継がれてます。
宇宙のことは専門家に任せておけばいい……のかもしれませんが、今こうして生きている世界がどんなふうに成り立っているのか、どんな考察や検証がされてきたのかを知るいい機会になりました。
人類の未来はどこに向かって行くのか楽しみになりました。
考えただけでもワクワクします。w
読み方
一度読んだだけでは難しいと感じるかもしれません。
かと言って、いきなり専門書を読むのも勇気がいると思います。
「世界は何で出来ている?」「宇宙はどんなもの?」と、自然の仕組みを知ろうとした人が大昔にたくさんいて、アインシュタインはそれの最先端の理論を考え出した人です。
つまりは、先人たちの積み重ねがあったからこそ『相対性理論』が完成されたのだと考えると理解しやすいと思います。
最後に
まずは漫画で読むことをオススメしていますが、書籍で読むのもいいと思います。
書籍は、図書館や中古本など、たくさんあると思います。
ぜひ探してみてください。
【中古】文庫コミック まんがで読破 相対性理論(文庫版) / アインシュタイン 価格:1,040円 |