誰でも優良企業に投資をしたいと思っています。
あなたも優良企業に投資したいと思ってますか?
——いきなりですが、クイズです!
「優良企業はどんな企業?」と聞かれたら、あなたは何と答えますか?
(1)超一流の大企業
(2)誰もが知っている有名企業
(3)時価総額の高い企業
(4)100年以上続く老舗企業
(5)今から成長が期待されるベンチャー企業
ウォーレン・バフェットが最も重視した数字
投資の神様 ウォーレン・バフェットは、優良株を選ぶ際、当期利益を重視していたといいます。
なぜなら、仮に今年が過去を大きく越えるほどの黒字であっても、来年は赤字になる可能性だってあるからです。
これから株式投資しようという時にそんな不安定な利益では困ります。
願うならば、どんなことが起きても安定して利益を出し続ける企業に投資したいものです。
当期利益を簡単にいうと
当期利益とは、売上高から経費や税金を差し引いた利益のこと。
(簡単にいうと、企業が1年間で得た儲けのことです)
売り上げがどれだけ高くても、当期利益が低くければ意味はありません。
(いうまでもなく、当期利益がマイナス(赤字)続きな企業は除外しましょう)
当期利益は増加傾向が望ましいですが、安定している企業にも着目しておきましょう。
他者にはない強みがあるから安定した利益を生み出し続けている可能性があります。
当期利益の見方
企業の業績や財務表を見れば分かります。
大抵の業績は、「当期利益」「売上高」「営業利益」「1株利益(EPS)」などが分かるように表示されています。
すぐ下の任天堂の財務諸表を見てください。
●任天堂の財務諸表
単位:百万円
決算期 | 2024/3予 | 2023/3 | 2022/3 |
売上高 | 1,630,000 | 1,601,677 | 1,695,344 |
営業利益 | 510,000 | 504,375 | 592,760 |
当期利益 | 440,000 | 432,768 | 477,691 |
※2024年3/15 SBI証券サイトを参考に作成
売上高とは
売上高は 商品やサービスなどによって得た売り上げの合計金額のことですね。
任天堂のハードやソフトの購入やその他のサービスに支払われたお金です。
2023年は年間1兆6016億7700万円も売り上げていますね。
営業利益とは
営業利益は 売上高から原価や費用(人件費・広告費・光熱費など)を差し引いたものです。
営業利益が大きいと「たくさん儲かった」というだけではありません。
出資(費用)や経営戦略が適正かどうかの判断ができる目安にもなります。
営業利益の推移を見て
・毎年プラス(黒字)だと、経営状態が良いことが分かるので、今後も安定的な利益が見込めそうです。
・毎年マイナス(赤字)だと、営業利益が売上高を超えてしまっているので、経営状態が悪いことが分かります。
・年度によってプラスとマイナスになる場合は、経営がうまくいってなかったり、経営者が変わったりしているのかもしれません。
経営状態の分析
財務諸表を総合的に見て見ましょう。
どれだけの売上高があって、原価や費用はどれだけ掛かって、利益をどれだけ得ているのかが分かります。
そうすれば、企業の経営状態が適切かそうでないかが判断しやすくなります。
任天堂は2022年〜2024年の間、「4700億円・4300億円・4400億円(予定)」と、3年連続して4000億円以上の利益を生み出しています。
このように利益が安定していると、投資家は安心して出資することができますね。
優良企業を見つけよう
投資をしていると、いつかは株価が急落するかもしれません。
インフレ・デフレ、円安ドル高、経営不審、災害や恐慌など、絶対に安全と呼べる企業、株はありません。
考えたくはありませんが現実で起こり得る事実です。
しかし、リスクを軽減することはできます。
できるだけ損をしないような投資の目安となるのが「当期利益」です。
「これからも順調に売り上げを生み出せる力があるのか?」をしっかり分析・選別しリスクを減らす投資をしていきましょう。
当期利益 まとめ
では、おさらいです。
・ウォーレン・バフェットは、当期利益を重視していた
・当期利益とは、売上高から費用や税金を差し引いた利益のこと。
・当期利益は増加傾向にあるか、安定している企業が良い
・当期利益がマイナス(赤字)続きな企業は除外すべき
・企業の業績や財務表はWebサイト等に掲載されている
・売上高、営業利益とも関連付けて分析しよう
・財務諸表を総合的に分析することによって経営状態が判別できる
・これからも順調に売り上げを生み出せる企業を探そう
・これから成長を期待できる企業を探そう
企業を選ぶ際に重要なのはどれだけ利益があるかです。
まずはあなたが知っている企業の財務表を見てみましょう。
「思ってたより……」と、新たな発見に心が躍ることでしょう。
財務表を見ることに慣れてきたら、同業の企業の当期利益を比べてみましょう。
そうやって楽しみながら優良企業が見つけられるはずです。^ ^
⚠️この記事でご紹介した投資の方法や見解は一つの見方で推奨するものではありません。
投資は自己責任でお願い致します。
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