まさに
「繊細さん」の日常
HSPの〈あるある〉がストーリー漫画で分かる。 武田友紀先生監修『「繊細さん」の本』のコミカライズ
僕が大好きな漫画 『わたしは繊細さん』を簡単5分でご紹介します。
結論
この本が教えてくれるのは、繊細は、いいものだです。
感想
『わたしは繊細さん』との出会い
武田友紀先生の『「繊細さん」の本』を読んで感銘を受けた僕は次の休日、本屋に行きました。
本屋の奥の一角に、HSP関連の本が5〜6冊並んだ小さなコーナーが設けられていました。
どれにしようかと思っていると1冊だけ漫画の本がありました。
本をめくってみると、絵はふわっとしていて優しい感じがしていました。
簡単あらすじ
主人公は〈小村 渚〉 27歳。照明器具メーカー勤務。
朝、起きると空はどんよりしていますが、〈渚〉にとってはちょうどいい天気です。
朝食を食べていると、テレビでいじめ問題のニュースが流れました。
すると〈渚〉はすぐにチャンネルを替えました。
母親はそんな〈渚〉を見て「あの子ったらほんと神経質なんだから……」と呟きます。
〈渚〉はあまり派手すぎない服に着替えると家を出ました。
毎朝のことですが、電車の中は満員でゴミゴミとしています。
〈渚〉はくたっと疲れた様子で自分のデスクに着きました。
——と、プルルルル!
社内の電話が鳴り響きます。他の女性社員の香水や柔軟剤の香りがふわぁっと匂ってきます。
「うっ」それらが刺激になって、〈渚〉に息苦しさを感じさせます。
(どうして私ってこうなんだろう)
部長が出社してきました。
「おはようございます」と挨拶をしますが、部長は無言でドスンっと席に座りました。
何やら不機嫌そうな顔をしています。
(私、何かしたかな?)
ガチャーン!
同僚の〈久美ちゃん〉が自分のペン立てを落としていました。
「チィッ」これを見た部長が舌打ちします。
〈渚〉は〈久美ちゃん〉に聞きます。「部長、機嫌悪くない?」
「え? そう?」久美ちゃんはあっけらかんとしています。「……だとしても気にしなくてもいいんじゃない?」
(気にしすぎか……)
ターン! タタタタ!
部長がパソコンのキーボードを叩く音に殺気を感じます。
ちらっと部長に目をやると、一瞬、部長と目が合ってしまいました。
(やっぱり私が原因?)
「〈渚〉が企画した”証明デザイナー×建築士の対談”日程とれたよ。で、営業部との定例ミーティングの時間と被ってるの時間ずらしてもらうよう営業部に連絡しとく」と、久美ちゃんは言います。
さすが久美ちゃんはコミュ力が高い……と〈渚〉は感心します。
と、後輩の〈ひなちゃん〉がパソコンを前に困っていました。「あのちょっと見てもらえますか? もう少し見やすくできないかと」
〈渚〉はパソコンで作成中の資料をパッと見て、フォントやボタンの大きさや位置を変えてみるようアドバイスしました。
「うわっ! 少し変えるだけでこんなに違うんですね!」
〈ひなちゃん〉の問題は解決したようです。
——と、「小村、ちょっと」部長が呼んでいます。
(え……何……ついに皆の前で怒られる……?)
「ハウスメーカーだけじゃなく個人向けに証明1個から購入できるサイトを新たに立ち上げることになった。その新サイトを小村が中心となって作ってくれ」
「……え?? はいっ」
——〈渚〉は〈久美ちゃん〉に相談します。
「久美ちゃんの方がまとめる力があるし……私の仕事量、足りないからもっと働けって意味だろうか?」
〈久美ちゃん〉は笑って答えます。「なーに言ってんの! 〈渚〉の企画力が評価されたってことでしょ!」
〈渚〉は〈久美ちゃん〉の意外な言葉に驚きます。
「今日ってこれからセミナーあるよ。行こ」と、〈久美ちゃん〉は席を立ちました。
総務部からセミナー開催のお知らせ
テーマ「自分の強みを生かして働く」
講師 武田友紀 先生(繊細の森代表)
「——それでは武田先生、よろしくお願いします」
「初めまして。武田友紀と申します。5人に1人「繊細さん」がいます。生まれつき繊細でまわりの人が気づかない細かなことにも気づく人たちのことです。実は私もそうなんです。人それぞれ感じ方の違いがあるので、よく気づく気質を仕事で生かしていけるといいですね」
(もしかして、私も……)
セミナーが終わると、〈渚〉はすぐに武田友紀先生のサイトを閲覧しました。
そこには、1体1でのカウンセリングをしていることが書かれていました。
(私も「繊細さん」なのかな……)
〈渚〉はカウンセリングの予約をしました。
「繊細さん」の顔
主人公の〈小村 渚〉にスゴく共感しました。
この本で描かれる〈HSPあるある〉はまさに僕そのもの。今まで誰にも言えなかったことが全部書かれているような気がしました。
自分の存在を知る人がいることに嬉しくなりました。
そして何より、漫画ではありますが、「繊細さん」を可視化した人物として見ることができた喜びが強かったです。
変な話に聞こえるかもしれませんが僕は「繊細さんってこんな顔なのかぁ」と思ったものです。w
自分の顔を見たような気持ちでしょうか。
鏡で顔を見ることはあっても、外での顔は見ることができません。
誰かと話している時の顔、仕事している時の顔は僕にとって未知の世界だったのです。
読み方
読んでいて、誰にも分かってもらえないよくあること、辛いこと、嬉しいことが出てきます。
ドっと感情が込み上げてきて、一度に読むことはできませんでした。
でも漫画だったので、とても面白かったです。w
「繊細さん」の日常はこんな感じなのか、と客観的にも主観的にも読むことができました。
誰かに分かってほしいというよりは、自分を知りたい——そんな気持ちで読めました。
最後に
『「繊細さん」の本』、『「繊細さん」の知恵袋』があります。
心がラクになります。
ぜひ探してみてください。
わたしは繊細さん まんがでわかる! HSPが自分らしく生きる方法 [ 武嶌波 ] 価格:1,200円 |