まさに
セクシー剣劇
剣の名門・柳生家の「嫡男」として生育てられ、15歳で〈家光〉の剣術指南を務める。 その日もいつものように稽古に精を出していたが、ふとしたことで女性だとバレてしまって——!

『柳生裸神剣』を簡単5分でご紹介します。
■結論
この本が教えてくれるのは、戦う女性の魅力です。
■あらすじ
「柳生十兵衛!! 上様の勘気にふれたか!?」
柳生流と同じく将軍家指南役、小野の一刀流の門下生が3人、柳生十兵衛に斬りかかった。
柳生十兵衛三厳。
将軍家指南役となった柳生宗矩の長男。
13歳の時に、3歳年上の家光の小姓(主君のそばで仕える職)となった。
15歳の時に、家光の剣術指南を務める。
将軍となる家光と兄弟のように仲良く育ったといわれている……
柳生十兵衛は門下生2人をあっさり斬り伏せる。
残りは1人。しかし、相手は手強そうな男……。十兵衛は帯をほどいて装束を脱ぎ捨てた。
次の瞬間、十兵衛の体が宙を舞う。すると、男の首からブシュッと血が吹き出て、切断された胴体が突っ伏した。
——ことの起こりは三日前、寛永元年(1624年) 江戸城
三代将軍 徳川家光、将軍となったばかりの20歳。城の道場で、柳生十兵衛に剣の稽古をつけてもらっていた。
「十兵衛!! どーだ、これが将軍の剣だぞ!?」と、家光は竹刀をバシバシと振り回すが、十兵衛はそれをすべて受け止める。
「もう一息、踏み込みが足りません!」
「クソー!! 十兵衛〜っ、涼しい顔をするな〜!!」
家光は、将軍となったからには剣の道でも棟梁にという思いから、十兵衛に剣術の指南を命じた。しかし、家光は息が上がっているのに十兵衛は平静を保っている。剣術はまるでかなわない。
と、そこへ新任の小姓が「上様、風呂の仕度がととのっております」と、家光を風呂場へ案内した。
「オーそうだ!! こんな暑い日だ、十兵衛も風呂に誘おう……」
家光は道場に戻って、戸を開けた……「えっ!?」
そこには、褌姿の十兵衛……いや、恥ずかしげに両手で胸を隠す美しい裸身が……。
「十兵衛、お……おまえは、お、女!?」
「おゆるしください。柳生家が上様のおそば近くにお仕えするために、あざむいておりました」
家光は合点がいった。15歳の時、初めて十兵衛と会った時、すぐに好きになったわけが。それは恋に似た想いだったのだ。
「十兵衛! 私は嬉しいぞ!!」
家光は十兵衛を背後から抱きしめた。
「イケマセン! 殿!? おやめ下さい!」
家光は、制止しようとする十兵衛の言葉に耳を貸さない。十兵衛の盛り上がった乳を、褌の下に隠れる陰部に手を忍ばせる。
ドン!
「おやめ下さい!!」と、十兵衛は家光を突き飛ばす。「柳生十兵衛は女である前に武芸者です!」
「よくの、将軍の私を突き飛ばしたな!! よく考えろ、十兵衛!! 柳生家がどうなるか!? 天下は三代将軍徳川家光のものなのだ!!」
「……お、おゆるし下さい!!」十兵衛は家光の前に、両手を着いてひれ伏した。「十兵衛は女としてではなく、剣士として殿に仕えとうございます!!」
「こざかしい!」家光は十兵衛の頭を踏みつけ、そして、その足で十兵衛の体を仰向けにして覆い被さろうとする。剣ではあれほど強い十兵衛が、女の体をさらして泣く姿が、その女の証が見たい!!
「やめて!! やめて下さい!! 上様、家光様!!」
十兵衛は間一髪のところで家光の顔を蹴って距離をとり、立ち上がって身構えた。「これ以上イタズラがすぎますと……痛い目に遭いますよ!?」
「なにっ!? よくぞほざいたな、十兵衛!! あくまで逆らうというのなら、力づくで犯すまでだ!!」
■父・宗矩の胸の内
——江戸城に夕日が差し掛かりはじめていた。
「柳生新陰流は剣術だけではありません! 体術・身体剣もその一つ!」
十兵衛は腕を、足を、指の一本一本を剣と化すと言って、襲いかかる家光の手を払いのけていたが、なかなか諦めてはくれない。家光の卑猥な言葉に感情的になった十兵衛は思わず、本気の蹴りを入れて卒倒させてしまった。
「しまった!!」
家光は気を失っただけだった。
だが、このままですむはずがない。柳生家も無事ではすまない。十兵衛は父上に相談するしかない、と、道場を後にした。
柳生家屋敷
「十兵衛、おまえは悪くない。悪いのはわしだ」
十兵衛の父〈柳生宗矩〉は、ことの経緯をすべて聞き、十兵衛に詫びた。柳生家安泰のために十兵衛を出世の道具としたのだ。宗矩は、早く柳生家の後継者を作りたい一心で十兵衛を男として育て上げた。その6年後に次男が生まれたが、その時、十兵衛は男以上に剣の道を突き進んでいた。しかも、大人も驚くほどの才能を見せていた。誰ひとり女だとは気づかなかった。
「父上!? 私はいったいどうすれば……!?」
「逃げろ、十兵衛。上様の気持ちがおさまるまで逃げ続けるのだ!!」
■十兵衛の価値
「試練には……乗り越え方が二つある!」と、父・柳生宗矩は言う。
上様(家光)は、負けず嫌いの気性の激しい性格。負けを認めず、女の十兵衛に倒されたことは伏せられるだろう。だが、上様の怒りがおさまるわけではない。
家光公には将軍家を支える”3つの手”があるといわれている。一つ目の手とは、柳生新陰流。二つ目は、小野忠明の一刀流。三つ目は、服部半蔵を頭とする忍びの者。
「十兵衛を死なすわけにはいかん! 入れ」
柳生流は剣術だけではなく、忍びの者もいる。柳生家の中間(武家の召使いの男)〈佐内〉がそれだった。旅のお供することはできないが、司令塔となって陰から見守ってくれると言う。
十兵衛には2人の小者(武家奉公人)がつく。その1人が〈蜜羽〉。十兵衛の異母姉妹、1つ下の妹だった。蜜羽は十兵衛の影として命を捧げる——すべては柳生家のために!
「しかし、父上。十兵衛にそれほどまでの価値がありますか? 将軍を敵に回す、愚か者に……!?」
「ある!! 十兵衛の剣技に価値がある!! 十兵衛を守るということは……未来の柳生の剣を守るということだ!!」
■お色気〇〇%
永井豪先生お得意の、お色気ムンムンの作品です。
たくましい腕、浮き出る腹筋、引き締まったお尻——いわゆる筋肉女子です。
永井豪先生の描く女性の体は、見ると元気が湧いてくるような(変な意味ではなく)ポジティブなお色気を感じます。活力、やる気、忘れていた情熱を思い出させてくれました。
実際に、お色気シーンはどれくらいあるのか、第1巻を数えてみました。足や胸だけの小さなカットも含めますと、100コマ以上ありました。2巻以降は40〜50コマほどに減りますが、あくまでお色気は物語のスパイス程度ですのであしからず。
■ハイライト
・美しき裸身、鍛えられた肉体
・柳生裸真剣の剣術
・宮本武蔵、他剣豪たち。
・仲間との〇〇なシーン
・これからの家光と十兵衛の関係