【解説】冨樫義博『幽☆遊☆白書』|結論|感想|読み方

天国

まさに

妖怪ハンター

異例中の異例! ストーリーよりもキャラクターが人気を博した名作。

サブキャラクターである〈飛影ひえい〉〈蔵馬くらま〉の女子人気は主人公・浦飯幽助を超え、常にトップ2を不動のものとしていました。

 

よーいち
僕が大好きな漫画 『幽☆遊☆白書』を簡単3分でご紹介します。

結論

この本が教えてくれるのは、推しの素晴らしさです。

 

感想

友だちがハマっていた

以前から『幽☆遊☆白書』は知っていました。

〈浦飯幽助〉という不良少年が主人公の、妖怪をモチーフとしたバトル漫画です。

当時、少年誌で連載のバトル漫画は数多くあり、舌が肥えてしまっていた僕は連載当初は注目していませんでした。

コミックが5巻くらい出ていた頃、友だちのT君と漫画の話をしていると突然「ゆうはく(幽☆遊☆白書の略語)って面白いよなぁ」と言って来ました。「飛影ひえい蔵馬くらまがかっこいい!」と熱弁し始めました。

僕はT君の話を「へぇ〜、そうなんだ」という感じで聞いていたのですが、ふとおかしなことに気づきました。

主人公・浦飯幽助の話がなかなか出てこないのです。

物語の中心人物のはずなのに、サブキャラクターの〈飛影ひえい〉と〈蔵馬くらま〉の魅力ばかりを力説していたのです。

 

興味が湧いて

T君に『幽☆遊☆白書』をゴリ押しされ、僕も興味が湧いて来たので読んでみることにしました。

〈浦飯幽助〉が一話の冒頭でいきなり死んでしまったところから物語は始まります。

絵のタッチは、ちょっと昔の1980代的な画風と少女漫画が合わさったような雰囲気です。

最初は抵抗がありましたが、読み進めていくうちに、人の心情を描いた内容からバトルに比重を移して来たこともあって、少年漫画の画風になって来ました。

T君が熱弁していた〈飛影ひえい〉と〈蔵馬くらま〉も3巻から登場して来ました。

次第にバトルがメインの話になり「ありきたりだなぁ」と思いつつも、魅力的なキャラクターたちに惹きつけられていきました。

 

魅力的なキャラクター

『幽☆遊☆白書』はものスゴく女子に人気がありました。

周りで「あなたは飛影ひえい派? それとも蔵馬くらま派?」みたいな話をしてワーキャー言っているのをよく目にしました。

当時、中学生だった僕は、なぜそこまで〈飛影ひえい〉と〈蔵馬くらま〉が人気なのか分かリませんでした。

●〈飛影ひえい〉は、強さだけを求める戦闘狂な性格の小柄な少年妖怪。

●〈蔵馬くらま〉は、頭脳明晰で母親思いの紳士とは裏腹に残酷な一面を持つ妖狐。

今でも、彼氏・彼女にしたい漫画のキャラクターが話題になるくらいですから、当時からそういう見方があったのは何も不思議なことではありません。

他にも魅力的なキャラクターはたくさんいて、〈ぼたん〉〈コエンマ〉〈桑原〉〈幻海〉〈戸愚呂とぐろ〉〈仙水せんすい〉〈雷禅らいぜん〉〈むくろ〉〈黄泉よみ〉など、数え切れません。

 

アニメ化・ゲーム化

アニメも始まりました。(1992年)

あの魅力的なキャラクターが動いて喋って、『幽☆遊☆白書』の人気は火がついたように加速していきます。

特に、オープニング曲〈微笑みの爆弾〉がカッコ良かった。

アニメのオープニング曲がアニメオリジナルソングではなく、普通の曲が採用されるようになったのはこの辺りからじゃないでしょうか。

さらに、ゲームにもなりました。

ファミコン、メガドライブ、ゲームボーイ、スーパーファミコンなど、当時の流行していたゲーム機から対戦アクションゲームとして続々と発売されました。

読者人気投票では〈飛影〉〈蔵馬〉はいつも1位と2位で、女子人気は高いままでした。

僕の周りにもサブキャラクターや敵キャラを推す人がたくさんいました。

外で「霊丸れいがん!」「邪王炎殺黒龍波じゃおうえんさつこくりゅうは!」と言って、ごっこ遊びをしている子供も目にしました。

ちなみに僕は〈幻海〉が好きでした。若返ったシーンは胸キュンでした。

思い入れのあるキャラクターを重視する感覚は、この『幽☆遊☆白書』から始まったのかもしれません。

 

読み方

物語よりもキャクターを中心に読むと楽しいと思います。

魅力的なキャラが多いので、きっと〈推し〉が見つかるはずです。

 

最後に

原作コミックや文庫本、完全版、小説、アニメ、ゲーム。

舞台化もされています。

ぜひ探してみてください。

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よーいち

高校中退→ニート→定時制高校卒業→フリーター→就職→うつ→休職→復職|うつになったのを機に読書にハマり、3000冊以上の本を読みまくる。40代が元気になる情報を発信しています。好きな漫画は『キングダム』です。^ ^

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