まさに
論語座談会
親や目の上の人を敬う〈仁〉の心。 孔子が考える、よい人間関係の作り方が学べます。
この本には、親や目上の人への思いやりがたくさん詰まっています。今の日本人に最も欠けている心かもしれませんね。
今回はその中から『続・論語』を簡単3分でご紹介します。
結論
この本が教えてくれるのは、仁と孝です。
感想
『続・論語』との出会い
『論語』を読んで、生きる手本になりました。
「論語をもう少し知りたい」と思っていたので、この続編は僕にはちょうど良かったです。
簡単あらすじ
〈牛山ウシ子先生〉の葬儀が行われています。
——ある土砂降りの日、川が増水し、溺れる子供を助けるため川に飛び込んだ〈ウシ子先生〉は川に流されてしまい、帰らぬ人となってしまいました。
そこには、手を合わせお香をあげる、元ウシ子先生の教え子〈飯田仁〉の姿がありました。
〈飯田仁〉は〈ウシ子先生〉の影響もあって国語の教師になっていました。
彼の肩をポンと叩いてきたのはかつての同級生〈天野明理〉でした。
彼女は大学の准教授として研究に打ち込んでいました。
あの頃から10年——彼らは立派な大人に成長していました。
そこに、あのガリ勉の〈杉山勉〉や〈田口〉〈一宮〉もやって来て、せっかくなので飲みに行こうということになりました。
居酒屋に着くと、〈田口〉〈一宮〉が赤ちゃんを連れて来ました。
二人は結婚していましたが、生活はギリギリだと言います。
〈田口〉はラーメン屋で働いているのですが、自分より1週間前だけ早く入職した人が先輩ヅラをしてくるので困っている様子。
そこで、〈飯田仁〉はこう言います。
「之を知れるを知ると為し、知らざるを知らずと為せ。是知るなり」
本当にものを知っている人は知らないことは知らないと言える人ということ。
人はつい見栄を張って知ったかぶりをするものだけど、知らないことを知らないと認めるが大事。だから、その先輩の言葉は軽く流した方がいいと言います。
これを聞いて、5人は〈ウシ子先生〉に教わった『論語』を思い出します。
孔子の生い立ち
紀元前550年代の中国——武官の父と祈祷師の家系の娘との間に生まれました。
幼い頃の孔子は、大人の真似をして祭器を並べて遊び、母から文字や礼儀を教わりました。
力持ちだった父の体力を受け継いだが、文人として学問の道に進むことを決意します。15歳のことでした。
そして、学を志した孔子は私塾を開き、弟子を集めて学問を学ばせます。
その後、自己を高めながら「仁」や「孝」政治のあり方などを諸国に説いて回り、孔子の名は広まっていきました。
孔子の晩年の言葉
まさに、孔子の集大成ともいえる言葉。
読み下し文
吾れ十有五にして学に志す
三十にして立つ
四十にして惑わず
五十にして天命を知る
六十にして耳順がう
七十にして心の欲する所に従って矩を踰えず
[矩]……道理
↓
現代語訳
私は15歳で学問を志し
30歳で自信を得て自立した
40歳で生き方に迷いがなくなり
50歳で天命を自覚するようになった
60歳で人の意見を素直に聞くことができ
70歳で欲のままに行動しても道を踏み外さなくなった
生涯を通して自分を高める努力を続けた、孔子の人生を表した言葉といえます。
仁と孝
[仁]とは思いやりのこと。[孝]とは両親への思いのこと。
この本では特に[仁]と[孝]に尽くすことが人の道理だと言っています。
●親を思う心
●兄弟を思う心
●礼儀・礼節
●真の教育とは
●人間関係
これらの[仁]と[孝]を養うことによって、家族や目上の者を敬い、秩序の乱れが改善されると考えています。
そして、自己を高める努力を惜しまず、やる前から自分の限度を決めずにやり抜くことの大切さを語っています。
読み方
『続・論語』には39の言葉が出て来ます。
今は実力社会となり、先輩や目上の人に対する敬意が薄れているなあと思うことがあります。
今回、人を思いやる言葉に触れてみて心がポッとあたたかくなりました。
1時間ほどで読めました。
最後に
まずは漫画で読むことをオススメしていますが、書籍で読むのもいいと思います。
書籍は、図書館や中古本など、たくさんあると思います。
ぜひ探してみてください。
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